2010年10月19日

丹澤山「麗峰」 純米酒 阿波山田錦 六十 火入れ

春にお邪魔した「隆」でおなじみの川西屋酒造店の酒。 秋も深くなり、じっくりと飲みたいお酒として選ぶ。

20101019_1.JPG冷蔵庫からだして冷え冷え状態。開栓直後、立ち香なし、きまじめな旨味、堅く、酸が際立ち切れ上がる。

2008年度醸造、2010年6月出荷とあるので蔵元でおよそ一年の熟成。イメージから来る熟感、まろやかさはあまり感じられない。非常にまじめに醸された純米酒、淡泊でただちょっと物足りない・・そんなイメージ。

20101019_2.JPGそのまま常温で放置。数日経つと予想通り旨味がやんわりとひろがり丸い。素朴な旨味で、やや酸が立つがほのぼのと良い。

けれど真骨頂は熱燗。湯煎で少し熱すぎるか?と思うところまで引っ張る。ぬる燗じゃだめ、熱燗。これがこの酒のゾーン。ふーふーしてすすると旨味がガンっと広がり、酸がまとめシャッキリと切れ上がる。

そして熱燗から落ちていく温度を楽しむ。燗冷ましもよい。旨味が厚く甘みも増す。酸はなりをひそめゆったりと余韻たなびく。
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2010年10月17日

世界経済の仕組みを俯瞰する

最近の経済ニュースは難しい。

景気対策としてどのような手を打つべきか、小さな政府はよいのか、金利をどうすべきか、税金を増やすべきか・・コメンテータによって言うことが180度違うことに戸惑う。

人々に優しい政治を・・という 先送りにするだけの票集め政治家や、超短期的あるいは思考停止の愚衆感情は抜きにしても、はやりどうも難しい局面らしい。いわば「最先端の経済」。どうせ答えがないなら自分なりの意見が持てるような最低限の予備知識を持つべきではないかと思う。

どこから手をつけて良いか分からない問題でも、構造を理解し、ある程度の公式、世界中で行われた数々の実験と結果を知っていれば類推ができそうだ。

経済でいえば、通貨体制、資本主義・社会主義などの経済制度、経済学派、そして世界各国でとられた政策の結果の理解にあたる。ここで紹介するのはその入門によい2冊と、世界経済地図ともいえる1冊。



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2010年10月16日

遠野式ジンギスカンバケツ出動っ!

全国には様々なジンギスカンがある。

私が知るだけでも丸いスライスでおなじみのトラディショナルな冷凍ラム、北海道の生ラム(ベルのたれ)、同じく北海道の漬け込みラム(松尾ジンギスカン)、山形の直前味付けラム(義経焼き)・・などなど実に多彩。

そして岩手県遠野市界隈で楽しまれているジンギスカン・・それがバケツスタイル。この季節、宮城・山形のホームセンターでは芋煮会用の鍋が普通に売られているが、同じように遠野界隈ではこのセットが売られているという。

20101016_1.JPGバケツと固形燃料と鉄鍋。非常に機動性が高くどこででもジンギスカンを実践できる。

友人に送ってもらってはみたものの味付けに関しては勉強不足。とりいそぎ、我が家に常備されているベルたれで味付け。

野菜が見当たらないのはちょっとした事故(^-^; 家に忘れて来ちゃった・・残念。

20101016_2.JPG我が家のBBQで火を操る者に義務づけられている日本酒の蔵元前掛け。

初装着にはしゃぐ息子君。「雅山流」でおなじみ山形県の富久鶴でポーズ。父ちゃんは遠野に敬意をはらい岩手の「南部美人」でキメっ!
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2010年10月11日

利き醤油 鮮度の一滴

お料理教室の先生経由で、醤油試飲(?)のチャンスをいただく。

「ヤマサ 鮮度の一滴 特選しょうゆ」は鮮度を保つパウチ容器を使ったヤマサ醤油の新製品。コミュニティサイトなども準備され、モニタアンケートの結果も発表されている。お料理の先生経由で声かけいただいたのもアンケートの一環。

20101011_6.JPG使い切るまで時間がかかりすぎて風味が落ちてしまうという醤油の問題を解決するパッケージらしい。封を切っても切り口が密着し、空気が進入しないのだとか。
比較対象用に真っ黒になった醤油もセットでいただいた。明るい赤っぽさのある新鮮な「鮮度の一滴」と、品質が低下した黒い醤油を同時に利くという趣向なのだとか。

が。黒い醤油の味が明らかにおかしい。「好みの違い」で理解できる範疇を超え、明らかに食してはイケナイ領域、異常と言ってよい味。残念ながらこれでは比較にならない(みんなのところ、どうだった?)。そこで急きょ、我が家で普通に使っている「キッコーマン特選丸大豆しょうゆ」を持ち出し利き比べた。

結果、鮮度の一滴は薫り高く、シャープな印象。日本酒で言うところの「吟醸」という言葉がぴったり合いそう。まろやかさ、コク感は若干少ないものの、香りを中心に醤油の存在感を主張してくるので、刺身や冷や奴などツケ醤油として楽しむのがよさそう。

でもちょっと主張しすぎ? 個人的には香りを抑えて、コクとか丸みがあった方が良いと思った。
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2010年10月10日

デジタルトイカメラ YASHICA EZ F521 作例

20101011_5.JPG504万画素CMOS 7980円のトイデジカメの作例です。

小学一年の息子の宝物カメラなので、彼の目を盗みつつこっそり撮影。
以下 作例はリサイズのみで色合いなどはそのまま。まぁ、こんな感じで各種バランスをガシガシ ハズしてくれて楽しいのですが、あともう一歩 突き抜け感が欲しいところ。
20101011_1.JPG20101011_2.JPG
20101011_3.JPG20101011_4.JPG

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2010年10月09日

インセンティブ -- 仕組み作りに必要な視点

私のここ数年の混乱ぶりったら無い。リーマンショックによる市場主義への批判や、日本の政権交代、そこで巻き起こる数々の論争にまったく参加できないのだ。

たとえば、市場経済の是非、政府の大小、冨の再分配のありかた等について。

なんとなくの好き、嫌いレベルの意見はある。けれど何の根拠もない。自分に軸がないものだから、評論家の意見は聞くものの正しいかどうかのポイントが分からない。

きっと公式とか仮説があって、世界的にもいろいろ試されているはずで、それらの経験が体系作られているはず。まずはそれに従って政策や制度を考えるべきと思う。

市場はけしからんとか、道路が欲しい、無料化すべきとか、なんとなくの愚衆感情によるものではなく。

行動経済学というものがあるけれど、やはり人間の感情の仕組みにに根ざした仕組みでないといずれ無理が来る。理想を掲げ無理をしても多くは破綻する。

そんなときに「インセンティブ」とか、人間の根本に根ざす経済学的視点で仕組みを捉えると、何か力学的な構造が見えてくる。幸せを哲学し、幸せをモデル化できるのではないか。

ここで紹介する本は、そんな経済学的な視点を雑学的に楽しむ前者、より日本の社会問題に当てはめる後者となっている。目次をみて面白そうだと思えたら買い、裏切られないはず。


■相撲の八百長を統計的に見抜くとか、子育てに影響するパラメータ、売春市場、テロリストの発見法など実に多彩、でヤバイ。従来の経済学では扱わない話題を扱うのがこの作者ら。


■所得格差や再分配、年功賃金、年金、市場経済、公平性、非正規社員など、最近の社会問題を経済学的に考えていく内容。
日本人は社会主義圏の中国人、ロシア人より市場経済を信じておらず、かといって大きな政府による再分配も良しとするわけでもないという調査結果には驚いた。

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2010年10月03日

月海 純米吟醸 無濾過生原酒 亀口取り

新潟の酒を見直し期間中〜っ!
小黒酒造さんの越淡麗の酒。けれど、ちょっとドキドキの無濾過生原酒・・。「すっぴんの酒」ということでもてはやされることの多い無濾過生原酒だけれど、夏を越えた時期のソレは結構デンジャー。初めて見る銘柄に危険承知で試してみる。

20101003_1.JPG想像通り、味ノリピーク。開栓直後、ごくわずかに発泡。
薄にごり的な甘さ、酸高くアルコール度の高さから来るキレと押し。ナッツのような老ねこそ無いが、生熟感はヒシヒシ。温度があがるにつれ甘ダレは感じられる。

Googleしても中々出てこないこの「月海」はちょっと特別なお酒かも知れません。代表銘柄は「越乃梅里」というらしいのですが、ぜひ試したいと思わせる内容です。

越淡麗は少し渋みがでる傾向があるでしょうか? 「鶴齢」の純吟でも少し感じた感覚です。骨太、野趣を感じ表情が豊かで素敵です。
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2010年09月26日

横浜美術館 子どものアトリエに行きました

毎週末どこかに行っている我が家。今週は横浜美術館子どものアトリエ内にある「親子のフリーゾーン」に行ってきました。ひとことで言うと、身体いっぱい使って粘土や絵の具、工作で遊べるというところです。

こちらに越してきて、本当に都会は文化施設が充実している!と思い知らされます。せっかくですから都会にいるうちに最大限利用しておきましょう。

場所は以前紹介した、三菱みなとみらい技術館の隣です。

20100916_1.JPG絵の具でどこに描いても、塗ってもOK。息子達はなぜか鉄柱の色塗りに夢中。

20100926_2.JPG父ちゃん画伯も参戦。
(←噂の丸刈りから2週間目)

20100926_3.JPG子ども達の手が届かない窓ガラスの高いところは父ちゃん画伯の独壇場。ガラスの向こうの粘土コーナーの、小さなお友だちに反転文字でアピール。子供のいたずら書きにはない配慮で、大人の力を見せつけてやりました。

あー楽しかった。
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2010年09月25日

雨上がりの夕方

20100925_1.JPG週末は雨だと聞いていたけれど、お昼から青空。ちょっと得した感じ。どこかへ出かけようか。
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2010年09月23日

蓬莱 特別純米 生詰

地元 神奈川の酒をチェック。こちらに引っ越してきて3年が過ぎました。なのにこちらの酒を知りません(^-^;; これはいけない。

私の印象で神奈川といえば「丹沢山/驕v「いずみ橋」が全国区。それに続く「天青」という感じでしょうか。いけないですね、完全にdancyuに感化されてますね(^-^;; もう少し、地元からの発信をせねばと思うわけです。

20100923_1.JPG蓬莱(ほうらい) 特別純米

このシーズンで「生詰」とありますから「ひやおろし」ですね、秋を感じます (^-^)

立ち香はあまり感じず、口に含むと舌上に幅広で濃い旨味が広がります。酸が高く、ダレなし。落ち着きや滑らかさと言うより荒いという表現が合うと思います。

裏書きにスペックは書かれていませんが、美山錦か若水のようなサッパリ系のテイストの酒米に、酵母はおそらく協会6号、7号あたり(完全に想像。ハズしていたらごめんなさい・・)。

過剰な吟醸香は無く濃い旨味で酸高。まるまる太った秋刀魚の刺身の脂をサッと流し、味噌田楽のような味の濃い料理をしっかり受け止めます。酸が高めなので好き嫌いがありそうですが、食中酒として非常に良いと思います。

おまけ:「生」が付く酒キーワード解説。
「生酒」火入れしない生の酒(通常は出荷までに2回火入れ)
「生貯」1回火入れ。貯蔵時の火入れなし。
「生詰」1回火入れ。瓶詰め時の火入れなし。

春先に酒をしぼって火入れして貯蔵。夏が終わって秋を迎え涼しくなった頃に火入れなしで瓶詰めし、出荷する酒を「ひやおろし」とよびます。秋の風物詩です(^-^)
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