2010年10月17日

世界経済の仕組みを俯瞰する

最近の経済ニュースは難しい。

景気対策としてどのような手を打つべきか、小さな政府はよいのか、金利をどうすべきか、税金を増やすべきか・・コメンテータによって言うことが180度違うことに戸惑う。

人々に優しい政治を・・という 先送りにするだけの票集め政治家や、超短期的あるいは思考停止の愚衆感情は抜きにしても、はやりどうも難しい局面らしい。いわば「最先端の経済」。どうせ答えがないなら自分なりの意見が持てるような最低限の予備知識を持つべきではないかと思う。

どこから手をつけて良いか分からない問題でも、構造を理解し、ある程度の公式、世界中で行われた数々の実験と結果を知っていれば類推ができそうだ。

経済でいえば、通貨体制、資本主義・社会主義などの経済制度、経済学派、そして世界各国でとられた政策の結果の理解にあたる。ここで紹介するのはその入門によい2冊と、世界経済地図ともいえる1冊。



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2010年10月09日

インセンティブ -- 仕組み作りに必要な視点

私のここ数年の混乱ぶりったら無い。リーマンショックによる市場主義への批判や、日本の政権交代、そこで巻き起こる数々の論争にまったく参加できないのだ。

たとえば、市場経済の是非、政府の大小、冨の再分配のありかた等について。

なんとなくの好き、嫌いレベルの意見はある。けれど何の根拠もない。自分に軸がないものだから、評論家の意見は聞くものの正しいかどうかのポイントが分からない。

きっと公式とか仮説があって、世界的にもいろいろ試されているはずで、それらの経験が体系作られているはず。まずはそれに従って政策や制度を考えるべきと思う。

市場はけしからんとか、道路が欲しい、無料化すべきとか、なんとなくの愚衆感情によるものではなく。

行動経済学というものがあるけれど、やはり人間の感情の仕組みにに根ざした仕組みでないといずれ無理が来る。理想を掲げ無理をしても多くは破綻する。

そんなときに「インセンティブ」とか、人間の根本に根ざす経済学的視点で仕組みを捉えると、何か力学的な構造が見えてくる。幸せを哲学し、幸せをモデル化できるのではないか。

ここで紹介する本は、そんな経済学的な視点を雑学的に楽しむ前者、より日本の社会問題に当てはめる後者となっている。目次をみて面白そうだと思えたら買い、裏切られないはず。


■相撲の八百長を統計的に見抜くとか、子育てに影響するパラメータ、売春市場、テロリストの発見法など実に多彩、でヤバイ。従来の経済学では扱わない話題を扱うのがこの作者ら。


■所得格差や再分配、年功賃金、年金、市場経済、公平性、非正規社員など、最近の社会問題を経済学的に考えていく内容。
日本人は社会主義圏の中国人、ロシア人より市場経済を信じておらず、かといって大きな政府による再分配も良しとするわけでもないという調査結果には驚いた。

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2010年08月09日

読書傾向から見る、私の脳内マップ

夏休みに入り妻と子供は帰省中。特にやることもない週末に、かねてからやらねばと思っていた野望をついに果たしました。本棚の整理!しかも、きちんと分類する!

しかしよくよく考えると、書籍の分類というものは難しいものです。大きさや出版社毎に分けるというのはありそうですが、ちょいと物足りません・・。

books.PNGそこで思いついたのがKJ法での分類。床にダーっとひろげて、思いつくままに仲間分けしていけば、何かの規則性が見えてくるというアレです。

蔵書は自分の興味を映し、思考に影響を与えていると仮定すれば、そこに見えるのは自分の脳内マップということに他なりません!

1日がかりで蔵書300冊をKJ法で分類して、マインドマップ風にまとめたのがこちら(←)。

いわく、私の興味はおおよそ以下の10個の分野にまとめられそう。図をクリックすると拡大され、小分類に分かれます。その分野のお勧め書籍を括弧で示しました。多くがAmazonで☆4つ以上位の書籍なのでハズレは少ないかと思います。途中で力尽き、左半分はお勧め書籍が書けていません、ごめんなさい。

- 自己啓蒙
- 仕事
- 企業戦略
- 考え方(思考法)
- 経済
- 科学/技術
- 日本
- メディア
- 食
- 英語

もともとあまり本を読まない私が、転勤をきっかけにしてこの3年間で読んだ物です。なんかこう、仕事での自分の力不足を書籍からの知識で補おうとがんばっているようにも見え、痛々しくありますね(^_^;;

サーバ・ネットワークエンジニアから、マーケティング、セールスに転身する「もがき」とも言えましょうか(笑) なかなか興味深い物ができました。
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2010年05月16日

「マネジメント・エッセンシャル版」をマインドマップで描く

マインドマップ作成ソフト XMind の使い勝手を調べる例題として、ドラッカーの「マネジメント 基本と原則 [エッセンシャル版]」の要旨をまとめてみました。

マインドマップは考えをまとめたり、アイデアを出したり、ブレインストーミングの結果をまとめたりといろいろ使えますが、このように読書の要旨をまとめるのにも使えます。

300ページ程度の本ですが、サラっと読むにはあまりに難解で途中で挫折した人も多いと思います。このマップが理解の参考になれば幸いです。

すべてを描くのは難しいので、社会人として明日からすぐに役立つ「仕事で成果をあげる方法」について描いてみました。書籍のPart1(P100)に相当します。

20100516_drucker.PNG

まず、企業とは「顧客の創造」を目的として、「マーケティング」と「イノベーション」の機能を持つ組織と定義されます。利益を存続のための「未来へのコスト」と位置づけているのが興味深いところです。

「人こそ最大の資産」と考え、人の強みが企業の成果に結びつくようマネジメントされねばなりません。アメとムチ、心理的支配でなされるものではなく、目標への貢献として促されなければなりません。

「仕事」は、3つの要素から構成されます。どんな作業が必要なのか分析し、実行可能なプロセスに落とし込まれなければなりません。そして管理する手段を内包していなければなりません。

求められる「成果」を中心に考え、生産的に行えるよう自らをマネジメントすること・・それが求められる仕事のしかただと説きます。さらにどうすれば一流の仕事ができるのか、そのヒントは「プロフェッショナルの条件」にまとめられています。

おっと。話をマインドマップのツールに戻しますと・・(^^;
"XMind"はすばらしい!今までいろいろなツールを使ってきましたが、同じく無料の"FreeMind" や "Ainote (現在、直感マインドマップとして販売)"を凌ぐ出来映えです。ぜひお試しください!

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2010年01月30日

複雑ネットワークとTwitter、そしてバイラルマーケティング

Twitterを特集するTV番組や雑誌が多くなってきました。そこではサービスの説明やテクニックの話が多く、その本質が語られていないような気がします。ここでは違った視点「複雑ネットワーク」「マーケティング」という切り口で見てみましょう。

■最も効率のよい「スモールワールド」生成機

スモールワールドとは「世間は狭い」という実体験や「6人の知人を介して世界中の人とつながっている」で知られている現実社会ネットワークの特徴のひとつです。
多くの頂点(人)はわずかな枝(人間関係)しか持っていないのに、多くの枝を持つ頂点【ハブ】の存在が、平均距離6で全頂点(全人類)を結ぶことを可能にしていている、効率のよいネットワークです。

20100130_1.JPGこの仕組みをインターネット上に持ち込んだのがSNS。日本ではMixiやGREE(←グラフ理論で使われる次数から来ていると思う)が知られていますが、これらは枝の生成に「リンクの申請と許可」という心理的に負担の大きい手続きが必要なのに対し、Twitterは自分勝手な「つぶやき」と、フォローという相手に許可の必要のない「きき耳を立てる」という仕組みを導入し、その負担を取り除いているという特徴があります。

■楽しさはネットワークの成長とともに

Twitterは144文字までの一言しか書けないミニBlog。他のユーザをフォローする(きき耳をたてる)ことにより、ページ上に自分のつぶやきと他ユーザのつぶやきが同時に表示され、電子掲示板・チャットのようなサービスとなります。

20100130_2.JPG文字で書いてもなかなか楽しさが伝わらないですが、フォローしフォローされネットワークの成長とともにその楽しさは増していきます。「ハブになる」ことがTwitterを一番楽しむコツです、段階ごとに見ていきましょう。

第1段階) アカウント作成
アカウントを作ったばかりでは、144文字の一言を書いていくだけの単純なblogサービスにしか見えません。あまりに地味で予想通り楽しくありません。

第2段階) 有名人や企業公式アカウントをフォロー
情報の入手が可能になったり有名人が身近に感じられ、一方通行のコミュニケーションですが新鮮な感じがします。魅力の一端が見えてきます。

第3段階) 友人間でフォロー
友人同士でのフォローし合う。クローズドながら電子掲示板・チャットのような双方向コミュニケーションの楽しみが生まれる。まだまだ「そんなもんか」という感じ。

第4段階) 積極的にフォロー
サーチを使って興味のある話題を探しフォローを繰り返す。同じ趣味傾向をもった人たちなので、オープンな掲示板・チャット的な楽しみが味わえる。

第5段階) フォローされる数が増えていく
他ユーザが自分のコメントを転送する「RT」や、同じ話題を追いかけるのに便利なキーワード「ハッシュタグ」により、自分のコメントが自分をフォローしてくれていないユーザの目にも触れるようになる。
自分をフォローしてくれるユーザが増えていき、単なるつぶやきから、「知っている人がいたら教えて」というQ&A的な使い方が可能になったり、「これ楽しいよ」など情報の提供がもたらされるようになる。

■クチコミ感染経路としてのTwitter

マーケティングのツールとしてTwitterが注目されています。スモールワールドを効率的に利用できるTwitter、そこを経路として感染的に広まってゆく宣伝方法が試されています。「効率よくハブを探し出し、つぶやいてもらう」アルゴリズムの発見に、思考錯誤が続けられています。「クチコミ」や、より積極的な「紹介」というバイラルマーケティングがどのように実装されていくのか、マーケターのお手並み拝見。Twitterを楽しむ別の視点、いかがでしょうか (^-^)

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2010年01月17日

神様のサイコロこそが未来のスパコン -- 量子力学と不確定性原理について考える

私の本棚に雑多に並べられている書籍から、関係性のあるものを見つけて紹介するこのコーナー(?) 今回は「量子力学と不確定性原理」です。 はは、どこに行くんだ、私 (^_^;

ラプラスの悪魔シュレディンガーの猫量子コンピュータ・・どうでしょう、このSF的なドキドキする響き。個別のキーワードを元に書籍を買い漁っていたら、ある日突然 本棚で繋がるキーワード。これは乱読の快感ですね(笑)

脳内で繋がったストーリーは、「知ることに対する科学の限界」と、アインシュタインの言葉「神様はサイコロを振らない」に反し、神様のサイコロこそが未来のスパコンになるのだという物語でした。

20100117_1.JPG電子のような小さな粒は、波と粒子の性質を同時に持ち、それを量子と呼びます。電子の将来の位置の予測は、現在の「位置」と「運動量」を知ることにより計算で求めることができますが、その二つを同時に知ることはできません。つまり未来は予測できない・・これが不確定性原理。

これは人間の計測の限界ではなく、そもそもが不確定だということ。すべての物の位置と運動量を瞬時に把握し計算できるという「ラプラスの悪魔」がいたとしても、未来は予測できないうことになります。

20100117_2.JPG放射性物質から出される放射線がガイガーカウンターを鳴らし、連動して毒ガスが放出される、50%の確率で死ぬ仕掛けと、生きた猫を、中身が見えない同じ箱に入れる・・不確定性原理的にいえば、箱の中身には、50%生きて50%死んだモヤモヤした状況の猫が存在することになります。私たちが理解可能な、生きているか死んでいるかは半々だろうという理解ではない。状態を合わせもっていると解釈するのだそう。

・・こんな言葉遊びのようなモヤモヤが、じつは量子コンピュータの動作原理となる、つまり実際にある世界だというから驚きです。

そして量子コンピュータはただ漠然と「高速なコンピュータ」というイメージですが、その処理速度は現在のコンピュータと変わらないよう。ただ、暗号化に用いる因数分解のアルゴリズムなどある種の計算について、現在のコンピュータは桁数に対して指数級数的に計算量が多くなるのに対し、量子コンピュータでは比例的時間で解けるようになるという。200桁の因数分解が約10年から数分になオーダで高速化されるのだ。

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2010年01月10日

英語学習法について考える

「一年の計は元旦にあり」

今年皆さんは何か目標を立てましたか? 私は去年末に返ってきたTOEICの結果に打ちひしがれ、今年は800点行くぞ!と、現実よりも200点も高い無謀な目標を掲げるのでした・・ハハ、目標は高くてよい!

英語の学習といっても何をしたらよいかわかりませんよね。まずは学習方法についてヒント、地図が欲しい・・。きっと多くの人がスタートでつまずいているハズ! 実際に私もそうで、去年は本屋の棚に並ぶ膨大な英語学習本を目の前にして茫然としていたものでした。

何冊も本を買ったり立ち読みをしいるうちに、参考になるのはそんなに多くないということに気がつきました。今回は、そこで出会った書籍をご紹介します。これらは学習方法の指南書、地図です。スタートポイントとし、自分の目標に合わせて、語彙・文法・リーティング・リスニングなど個別の教材を進めることになります。

英語学習に興味のある皆さんの参考になれば幸いです。

■骨太の学習法
いろいろな英語学習本で参照、推薦されていたり、Amazonの書籍評で良い評価を得ているのが以下の2冊。「英語上達完全マップ」はまさに骨太、納得の内容。書籍の元となった同名のWEBサイトが公開されていますのでそちらもお勧め。「いつでもやる気の英語勉強法」はモチベーション維持、習慣化などにも言及されており非常に参考になります。
共に、個別勉強のための参考図書が示されているので便利です。



■ズルの学習法
打って変わってこちらはベストセラーな感じのライトな読み物。ちょっとズル、小手先のテクニック本ですが、着眼点という意味で参考になりました。
いや、私はスッキリしたというのが正直なところでしょうか。私は外資系企業に勤めていたので、私の英語力に関係なく英語を使わなければならない局面に立たされていたのですが、まさに同じようなズルをして逃げていた気がします。「ズルじゃないんだ。方法論として磨きをかけろ!」という言われた気がしました。

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2009年12月19日

科学に関するモヤモヤ

私の本棚に雑多に並べられている書籍から、関係性のあるものを見つけて紹介するこのコーナー(?) 今回は「科学に関するモヤモヤ」です。

20091219_1.JPG疑似科学・似非科学が気になり始めたのは、水に関する怪しいビジネスや、マイナスイオンをウリにする商品を目にするようになったころ。TV番組「発掘! あるある大辞典」が間違った健康法情報で問題をおこしていたころでした。

調べていくと、そのモヤモヤは単に「ニセ科学」によるものだけではなく、科学者による改竄・ねつ造、時の政治・経済に翻弄され、メディアによって歪んで伝えられる科学の姿がありました。

科学とは科学的方法によって検証されていること。「観測→仮説→予測→実験→仮説の修正」というサイクルで検証され、生き残るものでなければなりません。

疑似科学はこのプロセスを経ておらず、メディアの歪んだ取捨選択により無知な受け手に広まっているもの。また、十分に検証されていない仮説のひとつを政治・経済的に利用しているという問題も見受けられます。科学者を改竄・ねつ造に走らせる構造というものもあるよう。

「地球温暖化の原因は人為的 二酸化炭素」も通説と言われながら、実は議論の始まったばかりのひとつの仮説でしかありません。「小氷河期からの寒戻し」仮説や「太陽活動による雲量増大」仮説なども合わせて、さらなる科学的方法による検証が必要とされています。

メディアの現場に科学に明るい人材が少ない状況では、受け手である私たちが科学リテラシをつけねばなりません。

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2009年12月07日

テレビや新聞に関するモヤモヤ

私の本棚に雑多に並べられている書籍から、関係性のあるものを見つけて紹介するこのコーナー(?) 今回は「テレビや新聞に関するモヤモヤ」です。

20091207_1.JPGひとりで考えられない日本人、倒れた者を叩く日本人・・
そんな傾向に気がついて、原因は「メディアリードによる思考停止」なのではないかと、関係書籍を読み始めたのがきっかけだったと思います。

すると出てくる出てくる様々な日本のメディアが抱える問題点。新聞社と放送会社によるメディア独占、部数・視聴率の数字主義、既得権益集団、護送船団、記者クラブ・・

情報はメディアから我々にどのようにもたらされるのか、そこに操作は無いのか考えながら、思考停止に陥らぬように常に自分で考える癖をつけねばなりません。以下の書籍はその状況を私たちに伝え、無知でいてはいけないと教えてくれます。


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2009年11月30日

自腹でTOEICを受けてみた

2009年の正月に私がこっそり弱気目に掲げた目標は英語力アップ!いよいよ年も押し迫り収穫の時期を迎えました〜。私の英語力はアップしているのでしょうか(^-^;

ということで、自腹でTOEICを受けてみました。

20091130_1.JPG曲がりなりにも外資系企業に席を置く身。英語に接する機会は多かったはずですが、その長きにわたり英語マニュアルが読めれば十分という部署におりましたゆえ、学校卒業以後 まったく、ぜーんぜん英語力が向上しておりませんでした。

東京に来てマーケティングに携わるや否や、海外とのやり取りが日常化、英語ができずば人にあらずという環境に放り投げこまれ、それでも逃げながら、迷惑をかけながらなんとかやってまいりました。

2009年こそは英語力向上!とテーマに掲げながらもその意気込みは1,2月しか続かず・・今年も願い成就は危ぶまれましたが、そんなの神様が見逃すわけもありません!

業務上、週数回ずつの海外との電話会議が不可避となり、加えて突然中国などとの打ち合わせが入るなど、逃げたくても逃げられない状況に・・(^-^;; 英語力は怪しいものですが、土壇場力は間違いなく鍛えられたはずです(笑)

せっかくですから、数字で成果を残しましょうとTOEICを受ける決意。ついでにライフハック的にTOEIC向け勉強をしてどの程度の点数まで行くか試してみることにしました。書店、Google、Amazonを駆使し、TOEIC対策として評判の高い本をまねて勉強してみたのです(笑)

英語トレーニングの中心はシャドーイングと会社での実践としておりましたが、最近の2カ月はTOEIC向けに以下のような対策本を加え取り組んでみました。

ちょーっとズルな気がしますが、TOEIC(リスニング、リーディング)は出題の解説すら英語でと言う厳しいテストで、少なくとも問題の形式や取り組み方などを知っておかねば、問題に取り組む以前にパニックに陥るのでした。

結果が分かるのはひと月後。でも、ここでは発表しません、できません(T^T)


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2009年11月14日

あした天気にな〜れ

寒い雨の一日かと思えば、夕方にご褒美。悪くない一日。

20091114_1.JPGスペンサー・ジョンソンの新作「頂きはどこにある?」が出ていたので読んでみました。

非常に良かった「チーズはどこへ消えた?」につづく2冊目が9年ぶりに登場ということで期待が大きかったのか、内容は良いものでありながら、ちょっとだけ残念感もあり・・。

とはいえ、今の私や多くの友人(会社に関係なく)に有用な内容だと思いますので、感想文という形でおすそ分け。

■Who moved my cheese? (チーズはどこに消えた?)
迷路に住むネズミと小人がチーズを探す寓話。いつもそこに普通にあったチーズ(仕事・財産・幸せ)がある日突然無くなる。いったい誰が持って行ったんだ、誰が悪いんだ。変化に気が付き新しいチーズ探しの旅に出るネズミ。利口がゆえに行動が伴わない分析や責任所在の確認ばかりし、事態の好転を信じてそこにとどまる小人。
変化は必ず起きる。変化に気づき、素早く対応しよう。変わろう、変化を楽しもう。

■Peaks and valleys (頂きはどこにある?)
谷間に住む不幸な若者が山に住む老人との出会いで成長する寓話。人生の山と谷、順境と逆境の受け入れ方と対処法を説く。
山から落ちるのは傲慢、谷から出られないのは安楽な道を選ばせる恐怖心。山と谷はひと続き。現実を受け入れ味方にしよう。ビジョンを描いて行動に移せば恐怖はやわらぎ、自ら山が作り出せる。




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2009年11月07日

僕がマーケッタになったわけ

私は2年半前に、それまで14年ほど携わっていたサーバ・ネットワークエンジニアから、マーケッタへ転身しました。そこには「良いモノを作れば売れる」ということに疑問を感じ、もっと知っておくべきことがあるはずとMOTやMBAについて調べ始めたというきっかけがありました。

20091107_1.JPG振り返ってみるに「やはりエンジニアこそマーケティングの知識を持つべき」と強く思います。ここに、10年後の本棚にも残るような、エンジニアに読んでほしい本、私をマーケッタに転ばせた書籍達をご紹介します。

ここでは「エンジニアに今すぐ読んでほしい」ということを第一に、マーケティング/経営の第一人者である、コトラー、ポーター、ドラッカーのことはあえて外しています。またマーケティングを語る上で基本となるファイブ・フォース、4P、4Cなどのことも紹介しません。ただし間違いなくそれらの人名、キーワードがマーケティング学習のスタートポイントになりますので、学習を進める際には書籍やネット上の情報をあたることをお勧めします。

■マーケティングって面白い!

エンジニアがマーケティングに興味を持つ最初の一歩として、アルライズとジャックトラウトの本が最適だと思います。まさに私がはまったのもこれ。あふれる日々の情報の中で「記憶に残せるか」「どう記憶に残すか」が、戦略を決める上で重要なポイントでした。





■理解すべき仕組み

ビジネスの現場で何らかの判断や行動のベースになるのは、まず前出のファイブ・フォース、4P、4Cという考え方ですが、「利益を生むビジネスモデルの型」「ハイテク製品が歩むライフステージの型」など、整理された形での研究結果があります。ビジネスをどのように組み立てるか、どんな現段階でどんな施策をすべきか、注意すべきは何かを教えてくれます。





■新たに注目すべき仕組み

モノ・サービスがあふれて差別化が困難となった世界。コマーシャルもあふれ誰もコマーシャルを信じなくなった世界。技術の発展により、誰でも作れて、販売できて、宣伝できる世界。・・そんな、われわれが直面している世界への対応方法へのヒントを与えてくれます。





■補足

マーケティングの王道に触れる3冊。たくさんあるコトラー、ポーター、ドラッカー本ですが、これらの本が中心になりますので、迷った際にはこちらからどうぞ。実際には難解ですしページ数も多いので、たくさん出ている解説本も並行して読まれることをお勧めします。私は解説本ばかりでオリジナルはどれも持っていませんが(^_^; 机に並べたら最高の権威感が味わること間違いなしです!





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2009年10月25日

大人のたしなみ、経済学

本棚の整理をしてとあることに気が付きました・・。あれ、意外に経済の本が多いぞ。KJ法で整理してみたら私の経済学への興味はおおよそ3つに分類できそうです。

書籍の感想の回が意外に評判がよいので、今回もそのような構成で書いてみます。本棚からお勧めできそうなものを抜粋してご紹介。

20091025_1.JPG 本日紹介するのは次の3つのメニューです。

 - よりよい社会の作り方
 - 経済学的な思考法
 - 投資と上手に付き合うために


■よりよい社会の作り方

「資本主義の敗北」というマスコミ先導による思考停止に陥る前にきちんと知ろう。みんなを幸せにする、よりよい社会づくりの体系化の取り組み、そしてその歴史的実験を。幸せの定義や富の再分配の方法の決定があって、今の政治・政策があります。判断基準を評論家のコメントに求めるのではなく、自分の基準作りに。


■経済学的な思考法

経済は人間であり、突き詰めていくと人間の脳の仕組み「人間がどう感じ、どう考えるか」にたどり着きます。合理的ではなく、非線形なその振る舞いや、都合のよい理解をしているなど、非常に興味深いことを知ることができます。日々の生活の中でたくさんの判断をしていますが、その道しるべとなることは間違いありません。


■投資と上手に付き合うために

なぜ日本円が弱いのか、なぜ赤字続きのアメリカが破たんしないのか、基軸通貨とは何か、通貨危機とは何か、ヘッジファンドとか何か。投資をする人はまず読むべきです。そして、チャートを使ったテクニカル分析にあまり意味はないことも知っておきましょう。これにくわえて「行動ファイナンス」などの書籍を読むとよいと思います。

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2009年10月10日

よりよく生きるためのOS "Life OS"を考えてみる

なんとなくこの頭の中に入っていて、なんとなく動いている脳みそ。主に炭素で構成された並列処理系で、他の処理系(家族や友人、社会とか)とメッセージパッシングにより協調できている。

なんとなくではなく、これをきっちりハードウェアと考えて理想的なOSをインプリすれば、よりよく生きていけるのではないか。

通勤電車で揺られながら興味のままに様々な書籍を本を読んできたけれど、振り返ってまとめてみるとそんな頼れる行動規範のようなものを探していたのかもと思った。

「よりよく生きるためのOS、思考のOS、作業のOS for 俺様」それが Life OS。

"Life OS for たけまる (Build:20091010)"
- スケジューリング: GTD
- メモリ管理: 思考の整理学、KJ法、マインドマップ
- ファイルシステム: RODHIA
- アーキテクチャの理解: 脳科学、行動経済学、
 ストレングスファインダー

20091010_1.gifとかいろいろ難しく考えている割には、実は脳内メーカーが正しいかもしれないな〜。











■ 参考書籍 ■
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2009年07月26日

思考の整理学

アイデアが降りてくる瞬間、あの閃光が走る素敵な瞬間を皆さんも経験したことがあることと思います。

そのアイデアには興味があっても、この「降りてくる瞬間」のこと自体について考えたことがあるという人はあまり多くないのではないでしょうか? 偶然に頼るしかないのでしょうか?もっと意識的にジャンジャン降らせることは出来ないでしょうか?

20090725_1.JPG「思考の整理学」

誰かに引っ張ってもらうグライダー人間ではなく、自力で飛ぶ飛行機人間になって欲しい。そのために、経験に基づいた考え方をまとめている、そんな書籍です。

最近ですと脳科学の切り口で語られることも多い題材ですが、20年以上前に思考のプロセスを整理されているというのは非常に興味深いです。まさに昭和のLifeHack本。

「情報の収集→発酵→放っておく」
集めたさまざまな情報が勝手に化学反応を起こし、新たなアイデアが浮かぶ。忘却の試練によってより洗練されていく。この基本プロセスをいかにに補助し、意識的にアイデアを産んでいくか。そのためのツールが記されています。「セレンディピティ」なんていう言葉を日本で初めて紹介したのはこの書籍ではないかしら。

どうやったら良い考えが浮かぶのか・・悩んでいるひとは是非ご一読ください。手帳派の皆さんにも新たな使い方を提案する一冊です。



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2009年07月04日

GTD - 仕事を成し遂げる技術

Life Hackで一躍有名になった"Getting Things Done (GTD)"。
今更感はありますが私の実践方法をご紹介します。

仕事でも生活の中でもやらなくてはいけないこと、やりたいことが無数にあって頭がごちゃごちゃすることがあります。また一瞬の閃きとか、良いアイデアほど忘れてしまいがち。

そんなことが頭のかなに浮かんでは消え、忘れちゃいけないいけないという危機感のようなものが頭のどっかにずーっとあり、ストレスとなっていませんか?

20090704_1.JPGGTDはそれを頭の外に書き出し、作業できるものは実行、プロジェクトのような大きなものは実行可能な作業レベルに落とし、定期的に作業リストを見直すというワークフローです。

書き出すことによって、頭の中を空っぽにしてストレスフリーになる。定期的に作業リストを見直す。ツールは何でも良い。というのがポイントです。


ツールとして、私はRODHIAのNo11というメモ帳を使っています。今もっている「やらなくちゃ」を書き出して、仕事が終わったらバツ印をつけてスッキリ。ミシン目から切り離して机の上で並び替えながらアイデアの整理。電車の中で思い浮かんだアイデアをメモ。どこに行くにも財布と携帯とオレンジ色のメモパッドは一緒です。

GTDを厳密に実行しなくとも、そのアイデアだけでも知っておくのが良いと思います。年齢と共に思えておかなければいけないことや、平行して考えなければいけないことがあります。単なるToDoリストではなく、GTD。ぜひお試しください。

今 勉強するならこの本がよいと思います。

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2009年06月30日

「すでに起こった未来」を追え

本日は会社のお休みを利用して永田町にある国会図書館に行ってきました。

自宅からも会社からの電車一本で行け、利用料もかからず、一冊10万円もするような資料類が読み放題。私にとって夢のような場所。なんでもネット上にあるという風潮は間違い、図書館はやっぱり偉い。

写真は国会図書館の敷地内、入り口付近にあるオブジェに写りこんだ庭です。都会のビルに囲まれておりますが、緑が萌えてとても綺麗です。

20090630_2.JPG「すでに起こった未来」

駆け出しのヒヨッ子 マーケッタの私です。次はこんなのが来る、売れるなんて分かりっこありません。自分にセンスや経験がないのなら、元エンジニアらしく確率的に可能性が高いところを探しましょう。市場規模や成長性を元に探るのもひとつ。

そして、今日はすでに起こった未来を探しにやってきました。消防法改正による火災警報器設置の義務化の影響についてと、白熱電球の製造販売中止による一般照明の光源のシフトについてです。

将来間違いなく起きる変化に気づけたら、あてずっぽうよりはるかにましなはずです。

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