2010年03月20日

米鶴 純米吟醸 すこだま

久しぶりに新しいお酒を開栓しました。
米鶴の「すこだま」、日本名門酒会が企画の初呑み切り、ひやおろしです。去年買ってそのままでした。宮城県白石市の丸秀酒店さんで購入。

20100320_1.JPG米鶴 純米吟醸 すこだま
出羽燦々55%+協会9号。東北のこだわり地酒屋さん達が蔵元に集まって投票、ベストの酒を選んだものだそうです。
開栓直後口に含んで濃い旨味、後から独特の渋や苦み・・あぁ米鶴! 思い出しましたよ、これぞ米鶴。たぶん蔵クセだと思うのですが、昔からこの傾向は変わりません。酒質はぐんぐん良くなっているのに、この風味。もはやキャラクタとして確立しています。

立ち香は弱い。旨味濃くカッチリとしたダレの無い熟成、余韻は短く切れよい。温度が上がってくると奥に米の甘み、熟成の甘みが灯る和む旨味。この甘みが出てくる温度で楽しみたい。
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2010年03月02日

東京の日本酒と落語を楽しむ会

去年に続き2回目の参加となりました、東京のお酒と落語の会。高城幸司さんが代表をされている「酒と夢と文化を語る会」のイベント。事務局のお手伝いをしていらっしゃる荒井店長に声かけをいただいての参加となりました。

20100302_1.JPG落語家は真打/柳家喬太郎さん。時には迫力の語り、ゆさぶる人情話に私はうっすら涙。あまり落語は分かりませんが確かに伝わってきました。

20100302_2.JPG振る舞われたのは東京の7蔵16種類+秘密のお酒。印象は去年と同じ、なんと言っても「澤乃井」が旨い、頭一つ抜きん出ている。

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「春ノ雪」は五百万石の純吟ささにごり。この時期は新酒、特に澱を絡めたものが旨い。「彩は(いろは)」は生もと純米の木桶仕込み、蔵の敷地内の立派な木から桶を作ったのだそう。

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そしてこれが秘密のお酒。前・副社長の山崎さんが現役時代に裏山に作った室に、毎年正月に2本づつコツコツと貯めていたお酒とのこと。今回は大吟醸(1998,1999)と純米大吟醸(1998)を特別にお裾分けをいただいた。甘露、甘露〜♪
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2010年02月21日

酒蔵見学報告: 隆・丹沢山 (神奈川)

驕E丹沢山で有名な川西屋酒造店さんへ見学に行って参りました。JR御殿場線の沿線のまつだ山では早咲き桜(河津桜)が咲き、さくら祭りが行われておりました。

「最初の行程、吸水で酒の善し悪しが決まってしまいます」と蔵元の露木さん。「温めても崩れない、温めてしっかりとおいしいお酒を造り、届けたいんです」と目指す姿、造りのこだわりを教えていただきました。

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石高は500石ほど。その500石を2年間熟成できる規模の冷蔵庫を最近 建設されたよう。「温めても崩れないようにするには熟成が欠かせません」とのこと。

限定醸造の「驕vの生を5種 利かせていただいた。若水+7号酵母、山田錦+7号酵母が出色の出来。そして美山錦+7号酵母も印象深い。

場所を小田原の寿司屋さんに移し、地魚と純米 丹沢山「秀峰」の熱燗に溺れる。70度ほどでしょうかチンチンに温められた酒はフーフーするほどに熱いのにトゲトゲすることなく丸い。落ちてゆく温度とともにまろやかさが増し、甘く感じてゆく。これが目指す、温めてうまい酒なのですね。
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2010年01月16日

ホット・スタウトを試してみた

キリンのレシピにしたがって、ホット・スタウトを試してみた。

燗酒・ホットワインがあるんだから、ホットビールもあるはずでしょう!と、ヨーロッパではビールが常温や温めて飲まれているという豆知識を元に、身近なビールでどうにか実現できないかと試してみた。
探してみるとちゃんと紹介されているじゃないですか、さすがはキリンさん! →「キリン一番搾りスタウトの美味しい楽しみ方

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スタウトと耐熱性の容器とシナモン。味わいはコーヒーのようだとありましたので気分的にスタバのカップにそそぎ、電子レンジでチン。500Wの小型レンジでしたので1分半から2分。泡がモクモクわいてきます。

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お好みで砂糖とシナモンパウダーで調整します。温度が下がってぬるくなってくると、深いローストのエスプレッソ風味。まぁこのような飲み方もありかな?

「いやいや、待て待てー。これは明らかにまずいぞ。このまずさを表現してやる、blogに載せてくれ」と、一緒に実験に参加してくださったおじさまが挙手。

「こんなにまずいぞ(と変顔)。これはきっとお前の作り方が良くない。BlogとTwitterで正しいホットビールのレシピ、正しいホットビールを飲ませてくれるお店情報を募集すべし、宿題だ」と、仰せつかる・・。みなさん、お力をお貸しください。コメントお願いします。
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2010年01月14日

酒蔵見学報告 : 由利正宗 (秋田)

2006年1月に秋田県の齋彌酒造(主力銘柄:由利正宗・雪の茅舎)さんに蔵見学させていただいたときの写真を紹介します(古っ)。

昨日の更新分と同じく、最近発売された新書「新世代日本酒が旨い」にお勧め銘柄として紹介されておりましたので、嬉しくなってしまってのご紹介です。

そしてなにより今週末に蔵開きがあります! これはお知らせしなくては。
蔵からのお知らせ:今年もやります!酒蔵開放! 1/17(日)午前10時〜午後3時

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私が好きなお蔵さんのひとつです。歴史ある建物ですが、床・柱は黒光りするほど磨きあげられチリひとつなく、本当にきれいに掃除されているという印象をまず受けます。

そして、高橋杜氏のこだわりの造り。「櫂入れしない」「濾過しない」「割り水しない」の3無い造り。酒を信じてできるだけ彼らに任せるという言い方をされていたと思います。これで、山廃原酒なのにアルコール度も高くなく非常にクリア、しかし旨みが深い酒がとなる。その造りには、上喜元の佐藤杜氏も師事を仰ぎに来る(バイクで遊びに来るんですって! 佐藤杜氏本人談)とのこと。

由利正宗さんの正面には「村井酒店」さんがあります。近所に行かれた際にはぜひのぞいてみてください。きっと旨い由利正宗があります。その名も「本荘」(PBです)、お勧めです。
2009/12にNHKで由利正宗を紹介する番組があったのですが、村井さんに取材はあったものの放送されなかったと残念がってました。元気づけてあげてください!

P139-P140に紹介があります。
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2010年01月13日

酒蔵見学報告 : 竿灯 (秋田)

2007年2月に秋田県の秋田醸造(主力銘柄:竿灯)さんに蔵見学させていただいたときの写真を紹介します。

なぜ2010年の今、ご紹介するかと言うと・・最近発売された新書「新世代日本酒が旨い」にお勧め銘柄として紹介されているのを発見したのです! なんとマニアックな! 早速 HDD内を探し引っ張り出してきましたよ(^-^;

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石高は100石程度、マンションの1階で造りを行っているところが興味深い。上段左写真にあるマンションの1階部分が蔵になっていて、自動車の後ろ側に事務所の入り口(上段中)があります。空調完備、サーマルタンク当たり前という現代的な設備の中、造りが行われます。

あれから3年、当時は新たな試みに向けていろいろ挑戦中ということでしたから、方向性が定まり軌道に乗ってきたというところでしょうか。久しぶりにいただいてみたいなぁ。

下記書籍の140-141ページに紹介記事があります。

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2010年01月08日

2009-2010 年越しのお酒

大晦日・お正月に、妻の実家(函館)でお義父さんと頂いた日本酒の紹介です。

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左上の写真から順番に・・
- 出羽鶴 純米大吟醸 飛白 (秋田)
- 伯楽星 特撰 純米吟醸 雄町 (宮城)
- 浦霞 純米大吟醸 山田錦 (宮城)
- 本醸造は名前忘れ北海道の蔵のもの。お義父さんの晩酌酒。
- 北の錦 純米大吟醸 まる田 (北海道)
- 北の錦 特別純米 まる田 (北海道)

宮城のお酒は私が持参。最近の芳醇なお酒は甘すぎるように感じるというお義父さんの好みを考慮。仙台の「庄子や」さんで購入しました。

伯楽星の純吟 雄町は新しい製品。従来の純大 雄町より口中でのふくらみがあって良いですね、好みです。ややもすれば淡麗で若くすら感じる酒質ですから、ほんわかと丸い旨みが加わり良い感じ。

浦霞の純大のバランス感はさすがです。カプロン系ではないひかえめな立ち香、滑らかで綺麗、余韻は長いながらキレも良い印象です。このクラスとしての品格があります。インパクトに頼らない伝統的な大吟醸、現代的な色気もあるよ、といった印象です。

北の錦は特別純米の方が香りと味わいが調和し良好。なかなか東北・関東圏では見かけないお酒ですが、北海道へ出張などの際にはぜひお試しください。最後に、北の錦は夕張の宝だ!と叫んでおこう。
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2009年12月09日

黄金澤 橘屋 特別純米 雄町

わが家の冷蔵庫は宮城のお酒だらけ。今日の1本は橘屋の雄町。あれ?橘屋に雄町なんてあったのでしたっけ? 痛風プリン体さんからのお土産です、ありがとー。

20091209_1.JPG黄金澤 橘屋 特別純米 雄町 60%

宮城で山廃といえば黄金澤!非常にきれいな山廃を醸されています。いかにも!ではなく、さりげなく山廃というのが良い、好みです。
他のお蔵さんだと、秋田の「雪の茅舎」とか、栃木の「たまか」などもそうでしょうか。田酒、群馬泉などもいいですねー。

20091209_2.JPGちょっと凝った造りですね、麹米が山田錦で掛米が雄町ということでしょうか。日本酒度が-1となっていますが、切れ良く変に甘ダレていたりしません。特に気にしなくてよいでしょう。

私の雄町という酒米の印象は柔らかで幅が広くマットな味わい(山田錦は豊かで深い味わいの印象)。コーヒー豆で例えるとモカでしょうかね、マイルドだけれどちょっと平板な。しかし、この山廃造りが平板になりがちの味わいに複雑さを与えてくれています。心地いい酒ですね、ジューシィやフルーティの類の邪魔になるような吟醸香ではなく、口中で落ち着いた含み香がある程度。ゆるゆるとやっていけます。
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2009年12月03日

ビール純粋令対応!? 低アルコール・ビール クラウスターラー

私が好きな低アルコール・ビール CLAUSTHALER (クラウスターラー)をご紹介します。扱っているお店は多くないのですが、たまーに見かけますので、見つけたらぜひお試しください。

20091203_1.JPG私は日本酒だけでなくビールも好きで、国内外、大手・地ビール、ビール・発泡酒・新ジャンルと新製品が出るたびに一通り試しています。
そんな中で低アルコール・ノンアルコールビールも追いかけているのでした。

私は基本的にお酒は好きなのですが、唯一にして最大の問題があります。それは酔っ払うこと・・。飲んじゃうと仕事や勉強、Blogの更新そのほか何もできなくなるので、実はあまり酔っ払いたくありません(^-^; でも、あぁ!ビールくらい飲みたい―というときに、低アルコールビールは便利なのです。

最近では飲める低アルビールが増えてきましたが、ほんの5,6年前くらいまでは本当にひどかった。宝酒造のバービカンがまだ代名詞として知られていたころです。その後 他社から出てきたものもまともに飲めたものではありませんでした。そんな中、出会ったのがクラウスターラーでした。

後に苦手な理由が分かりました。私が嫌いなのはおそらく「酸味料」。紙パックやワンカップなどの安い日本酒にも加えられている不自然な酸味のアレです。多くの低アルコールビールに含まれているブドウ糖の甘みと酸味料の不自然なツギハギの味わいが、紙パック酒を彷彿させ、苦手なのだと思います。

一方、クラウスターラーは麦芽とホップと水だけで作られます。アルコールを出さないように発酵を抑えているからでしょうか(推測。酵母によって糖が分解されアルコールになります)、蜜のような甘みを感じます。そこが日本のビールとは異なるテイストですが、味わいとして調和していて不自然ではありません。日本酒に感じるような一体感のある旨みというと伝わるでしょうか。

アルコール分は0.4%ほどありますので、ご注意ください。
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2009年11月29日

乾坤一 純米吟醸 やまだにしき 大沼屋醸 ひやおろし

自由が丘の寿々木屋商店の焼き鳥で一杯。

わが家の酒庫には焼き鳥のタレの味に負けてしまうような酒は無いけれど、ここはガチで宮城県柴田郡の乾坤一にご登場願う。

20091129_1.JPG乾坤一 純米吟醸 やまだにしき 大沼屋醸 ひやおろし (精米歩合50% 原酒 一回火入れ)

私が絶大なる信頼をよせる白石の丸秀酒店、ケージさんが「竹丸さんにならにならコレです」と勧めてくれた酒です。外すわけがありません(^-^)

お互いに分かっている信頼できる酒屋さんでのお買い物は怠惰になりがち。「2000円/4合までの値段で、今 美味しいの適当に2本」で済んじゃいますから(笑)

地元の人もあまり意識して飲まれている方は少ないと思うのですが、「乾坤一は原酒がうまいぞー」と叫んでおく。飯米ササニシキでもめちゃくちゃ旨い酒を醸す蔵です。そこの山田錦の原酒・・ごくり。

冷蔵庫から出して開栓。立ち香はひかえめ、口に含んでジューシィな含み香が鮮烈。熟して滑らかだけれど、ダレずに凛とした密度感がある。9号系酵母でしょうか(スペック表記なし)、山田錦+9号酵母で香り方向に振ることなくしっかり造られたという印象。上喜元の山田錦の純米吟醸原酒 佐藤正一 に似たキャラクタを感じた。

短い時間でしたが、こちらに引越してきて初めて自由が丘を散策しました。面白い街ですね〜。おしゃれの街かと思えばさにあらず、通り一本裏が楽しい街のようです。
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2009年11月20日

もうひとつのET2009 東北地酒祭り開催! 発動編

素敵です「ETフェスタ」。←これがイベントの正式名称らしいです。
ETショーの中日で1時間限定で行われる酒あり音楽ありの宴。

「ドリンク片手に楽しくコミュニケーション!」という主催者側の趣旨を逸脱して、相当に楽しく若干暴走気味に雰囲気をリードするブースがあった!

20091120_1.JPG東北ものづくりコリドー

17時に発動!「悪いエンジニアはいねがー」っと野に放たれるナマハゲ達(写真なし)

20091120_2.JPG並べられるそうそうたる地酒の数々。とてもETで撮影したとは思えない一枚。

20091120_3.JPG「愛の足りないエンジニアはいませんか〜」

20091120_4.JPG私はMicroPCでおなじみ、山形市のハイテックシステムさんのブース内に陣取って隠し酒をいただく。

■広告新製品はATOM 1.6GHz搭載でーす。

山形県米沢市の蔵、新藤酒造店の雅山流。

たしか、山形の県産米と山形酵母で醸すのが雅山流で、造りはそのままに県外の米を使ったものに「裏」とつくはずです。

数あるラインナップの中で竹丸のお勧めは「裏・雅山流 香華」。美山65%+山形酵母の本醸造、2100円/1升。めちゃくちゃコストパフォーマンス高し!

真骨頂は水色のきれいな瓶「雅山流 大吟醸 如月」。香り高くフルーティ、さらさらとした飲み口で出羽燦々の柔らかさを上手に表現されています。これもそんなに高くありません。

酒を飲みながら社長やスタッフの皆さん、山形大学のお友達と昔話。そうですねー 私の勤めている会社が玄箱で頑張っているときに、私は社を裏切り MicroPCにBSDやらLinuxを作りこんで遊んでいたんですよねー(ごめんなさい>同僚)

酒もすすんで、みんな「山形に戻ってこいよー」と優しい。・・って、おい!私、仙台出身ですから!

雅山流は私のお友達 酒屋 源八さんでお買い求めいただけます。
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2009年11月18日

もうひとつのET2009 東北地酒祭り開催! 接触編

ET2009に行ってまいりました。

ETといえば、横浜この時期にパシフィコ横浜で行われる組込み技術総合展 Embedded Technologyを指します。超大手から組込みオヤジさんの店のようなところまで、ハード・ソフトの展覧会です。

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だがしかし!どうもその中に、組込み展とは到底思えぬブースを発見しました。TOHOKUものづくりコリドー。これ(↓)が証拠写真!「ETフェスタ地酒祭り」とあります・・。

見よ!あきらかにそのへんの居酒屋さんをカモるこの充実ラインナップ! 日本酒フリークの皆さん、以下の写真をクリックして拡大せよ!刮目すべし。

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11/19(木) 17:00〜18:00とあります。うーん、明日も行かねばなりません! 東北ものづくりコリドー内 ハイテックシステムで飲んでいると思いますので、ぜひお立ち寄りください!

本日開催、もうひとつのカンファレンス「マイコン愛」の記録はこちら
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2009年11月13日

日輪田 山田錦 純米酒 火入れ

妻の実家、北海道から美味しい贈り物が届いた。さっそくホッケの一夜干しを焼いて純米酒と一緒にいただく。

妻いわく、北海道では一夜干しなどを各魚屋さんが作り味を競っているのだとか。北海道ですから、当然 生を切って出しの刺身も美味しいわけですが、ひと手間かけた魚も美味しいとのこと。義母さんお勧めの魚屋さんの一夜干しです。

20091113_1.JPG日輪田 山田錦65% 純米酒 火入れ

「ひわた」と読みます。宮城県 萩野酒造さんのお酒、曜平さんの造っているお酒です。山田錦65%+7号酵母。濃い旨み、適度な酸。含み香は軽くマスカット。夏を過ぎて適熟、まろやかで余韻は長め。いただいていても、なんかもう安定感とか安心感がありますね。帰省した際に、酒屋はくさんで購入。


宮城で注目の若き造り手の醸す酒です。どこかで見かけたらぜひお試しください!
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2009年11月06日

天明 央 大吟醸 袋垂れ 12BY

仙台から川崎に引っ越してきた際に(←もう2年半前ですよ)お祝いにいただいたお酒、いよいよ解禁ですっ!

一升瓶だったこともありなかなか開けるチャンスがなかったのですが、函館から義父さんがいらっしゃったこともありいよいよ開けることにしましたよ! 目覚めよ9年古酒!

20091106_1.JPG「天明」で全国的に知られている福島県会津坂下町の曙酒造さんが醸す、五ノ井酒店さんのPB「央」です。

天明さんの五百万石45%磨きの大吟、無濾過生原酒の長期熟成酒(12BY)です。おそらく当時の暴れん坊 無濾過生原酒を冷蔵庫で寝かしたやつに違いありません!ヤバいです。飲む前から明らかにヤバいです!(笑)

立ち香は予想通り酸をまとったナッツ。甘く熟した酒はつるりと口に入り、ゆっくりたなびいてキッと切れます。アル添が生熟の不安定感にピッと芯を通してくれている印象です。

写真は冷やして刺身と合わせていますが、翌日の常温飲み+すき焼き、ブルーチーズとの相性の方がよろしい。

楽しい道楽酒に育ちました。こいつに冷蔵庫はもう必要ありません。台所のシンク下、常温保管でチビチビやっていくことにします。温めてもおいしいよー。
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2009年10月09日

台風一過、やっぱり最後は人なのだな〜。

台風の週でした・・。

あれ?10年に一度の台風でしたっけ。今年はやけに100年に一度とか10年に一度とかが多い気がする。計算あっている!?

台風が東京を襲った昨日、皆さんはいかがすごされたでしょうか。私なんかは起きたとたんの暴風雨。横殴りの雨にベランダの外は白くかすんで、プランタに並んだ植物が激しく吹かれているのを見て、すぐに有給が50日も残っていることが思い浮かびました・・。そう!会社休んじゃいました。

台風一過。雨ごとに季節は進むといいますが、日中の秋晴れとは裏腹に、夜は冷えるようになって来ましたね。

20091009_1.JPGそんなときに恋しくなるのはこれ。盛岡のベアレンビール。私が世界一旨いと思うビールです(笑) ドイツの100年前の道具を移築、クラシックビールを造るブルワリーです。

見学にうかがったり、何度かお話をうかがうたびに、こう脳内で旨さが積み重なっていくのですね。やっぱり造る人に惚れるのだな。ベアレンの生樽、東京で飲めるお店はかいかしら。

一時期ブームとなった地ビールも淘汰の台風が駆け抜け、今や「観光の目玉」的な扱いだったブルワリーは姿を消してきました。地に足が着いた造りをしている醸造所が残りました。応援したいですね。

今週は私個人にも大型台風がやってきてWebの更新など出来ない心境でありました。今は何とか落ち着き、好奇心や向上心がモリモリっと復活してまいりました。

心配や応援してくださった皆さん、ありがとうございます。ここでもやっぱり人に助けられました。
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2009年09月27日

夕暮れにゆっくりベルギービールでも

夏や風呂上りといえば*とりあえず*一杯、のどの渇きを潤す日本のビールが良いですね。キンキンに冷やしてごきゅごきゅと。癖も無く爽快にのど越しが楽しめます。

しかし、こう涼しくなってくると、しっかりとした味わいのビールが恋しくなりますね。コンビニの棚にも麦芽量を増やした「秋味」などのビールが並びますが、ここはひとつベルギービールなんてのはどうでしょうか。夕暮れにベランダに出てゆっくりやる・・そんなのが気分ですね。

20090927_1.JPGベルギービールは酵母を生かしたまま瓶詰めして、瓶内で二次発酵させるのが特長。写真手前の「ヒューガルデン」は小麦とコリアンダーとオレンジピールが効いた、フルーティーでスパイシーなビールです。

奥は「シメイ」のレッド。こちらも同じく瓶内二次発酵させるものですが、修道院で作られていたことからトラピストビールと呼ばれています。

この2本は覚えていて損はありません。酒屋さん、飲食店さんでの遭遇率も高いでしょうから、お見かけの際にはぜひお試しください。

日本の大手ビールメーカが作るビールは味わいに若干の違いこそあれ、おおよそピルスナーの範疇。世界にはもっと豊かな味わいのビールもあるのですね。

私の周りの日本酒好きでビールは苦手という人も少なくないのですが、ベルギービールは良いというんですね。たしかに薄にごりの吟醸酒との共通点があるかもしれない。
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2009年09月15日

燗酒が恋しい季節になりました

燗酒の季節がやってきましたね。ちょっとだけ早く帰ってきたので、少しだけゆっくりとした気持ちでお酒を温めます。

お鍋に水をはって、酒を入れた徳利をポチャン。今日は少しだけしか飲まないつもりなので湯飲みで代替。不思議なものですね、同じ40度でも、温度が上がっていくときの40度と、温度が下がってきたときの40度は優しさが違う気がします。

私は下がってきたときの温度が好きです。ダッチオーブンで料理するときもそうですよね、余熱でジンワリがおいしい。

20090915_1.JPG日本酒の温度を表す言葉は豊か。
燗酒なら、日向(ひなた)燗、人肌燗、ぬる燗、上燗、熱燗、飛び切り燗。冷酒なら涼冷え(すずひえ)、花冷え、雪冷え。
そんなことを知っておくとちょっとだけお酒がうまくなる気がする。

今日のお酒は旭興さんの「ミンナノサケ」山田錦+9号酵母、低温2年熟成と王道のレシピ。綺麗な酸があってうまいですね〜。原酒のままでなく割り水燗がグッド。
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2009年08月30日

伯楽星 特別純米、愛宕の松 別仕込本醸造

私の仙台の実家の近所にはくさんという酒屋さんがありますが、お盆に妻の実家に帰省する際に立ち寄って購入した伯楽星と、先日 東京駅のはせがわ酒店さんで買ってきた愛宕の松の飲み比べ。

ともに私が尊敬する宮城県は三本木にある新澤醸造店(以下新澤さん)のお酒です。伯楽星は特約店向けの新ブランド、愛宕の松はもともとのブランド、いまでは地元を中心に展開しているブランドです。

20090830_2.JPG今では広く使われている「食中酒」。それを言い出した最初の蔵元のひとつではないかと思います。

食中酒といえばまずは埼玉の神亀を思い浮かべる方も多いと思いますが、表現方法が違います。新澤さんの酒を表す言葉、「引き算の表現の食中酒」は私が最近好んで使っている言葉です。

温度管理には徹底的に気を使い、フレッシュ、やや若目の味わいで出荷されます。味わいの線も細め、淡麗で綺麗な旨み、軽い酸で切れも良い。軽く吟香がある・・そんな酒です。

開詮直後の印象では、造りの良さは感じられるけれど、ちょっと物足りない・・そんな感じがあります。とくに、派手な香りやドカンという味わいを期待して含むとギャップがあります。

それが彼の表現。「究極の三杯目」がコンセプトの酒です。つまみが絶対欲しくなる、香りや旨みをちょっと抑えて、料理を立てる。そんな「引き算の表現の食中酒」です。

- 伯楽星 特別純米 一回火入れ 山田錦 60%
- 愛宕の松 別仕込本醸 山田錦

印象は両方似ています。米の旨みは感じさせつつも、淡麗で軽い酸、かたい桃やりんごを思わせる吟香は微か。ドライな白ワイン的な印象もあるが、シャルドネではなくソーヴィニヨンブランのようなイメージ。すし屋や白ワインを出す洋食屋さんで映えそうです。

開詮3日までは凛とした線を保持、その後 味がドンと湧いてきます。比較して本醸の方が変化は小さく、つるりと滑らか、切れもよいまましばらく楽しめます。
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2009年08月03日

第21回鳥みき蔵元囲む会 松の寿

友達がぜーんぜんいなくなってしまった関東にあって、引きこもりぎみな私が外に出るきっかけとしてお酒の会は非常によいきっかけです。

ひとりでも十分楽しいのですけれど、友達が誘ってくれるのですもの、これは楽しくない訳がありません。というわけで、鴨居の「鳥みき」さんの日本酒の会に参加してきました。

20090803_1.JPG「松の寿」

栃木の元気な蔵元さんのひとつ。ミンナノサケの旭興さんも栃木で旨酒を醸す蔵元さんですが、松の寿さんも素敵な酒を醸します。

なぜか栃木の酒率が高いですが(^_^; お酒は人を伝って広まります、この会に誘ってくださったのもそんな栃木の酒の伝道師さんだったからです(笑)

- 松の寿 吟醸 山田錦 20BY 火入れ
- 松の寿 特別純米 美山錦 20BY 火入れ

15〜6種類のお酒をいただいたのですが、特に私の好みはこの2本。この日のお酒は全て1801酵母とのこと。この酵母のキャンディっぽい吟醸香はちょっとキケンですねー。上手に使わないと香りで米の旨みが全部のまれてしまう。

その中で、この2本は寸止め感、節度のある塩梅におさえられているのが好印象。特に吟醸はすばらしいと思いました。最適なアル添で、小ざっぱりとして、ツルんとなめらかな口当たりが心地よいです。火入れも最適でダレなし、切れも良い。

まるで、きらきら光る「琉球ガラス」を口に含んだような、清涼な印象です。冷たく冷やしていただいたら、夏でもおいしくいただけますね。

関係ないですが、「鳥みき」さんと聞いて「とり・みき」を思い出してしまった(^_^; きっと私だけではないはずだ。
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2009年07月19日

KIRIN THE GOLD

薄々気が付いていながら認めたくないばかりに目をそらしていたのですが、やはり深刻的な状況になっているよう・・。

どこにも KIRIN THE GOLDがないっ!

新製品のビールは何でも試すコンビニ大好きの私をもってして近年まれに見る旨いビールと言わしめた、キリンの製品。たしか100周年を記念するという触れ込みでリリースされた、相当気合の入ったビールだったはず。

芳しくありながら節度のあるホップの香りと、明るい気分にさせるさっぱりとした甘み。最後に軽くもどす苦味と、私好みのビールだったのだけれど・・。

THE GOLDが使っているかどうかはわかりませんが(^_^; 「ザーツ産のホップを使ったビール」に共通して感じる心地よい香りがするんですよ。チェコの輸入ピルスナーに似た感じ。すごくよいと思っていたのだけれど・・。

20090719_1.JPG KIRIN HART LAND

THE GOLDが無くなって、また戻ってしまいました。これもなくなりそうと思いながら何とか細々と続いているようです。500ml瓶しかないので、買い物のときに不便ですけれど。

THE GOLDが無くなってさびしいとキリンのお客様窓口に問い合わせしてみました。現在のキリン製品で一番近い味わいのお酒を教えてくださいと付け加えてみましたよ。

最近、一番搾りの味がリニューアルしたと思うのだけれど、案外それが近いかも。あまり好んでは飲まなかったのですが、最近旨く感じ始めました。もしかして統合かな〜。
posted by たけまる at 18:21| Comment(1) | TrackBack(0) | SAKE