2011年12月28日

獺祭スパークリングと月うさぎ

街中メリークリスマスっ! と思っていたら、あっという間に年末年始モードに。

仕事納めだというのに全然スッキリしないまま休みに突入。サンタさん、私にだけ働く時間をひと月余分にくださいな。

20111228.JPGクリスマスだって日本酒。

ちょっとだけ気分を変えて、シュワシュワッと発泡する日本酒。「獺祭 スパークリング 発泡にごり酒 50」と「梅乃宿 月うさぎ」にしてみました。

酵母を生かしたまま瓶詰め。瓶内発酵させるとシャンパンのように発泡したお酒になります。日本酒は温めたり、冷やしたり、古酒だったり、しゅわしゅわしたりといろいろな楽しみ方ができますねー。
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2011年12月19日

伯楽星 新蔵新酒がとどきました

宮城県の新澤さんより新酒が届く。

20111219_01.JPG「お陰様で1本のお酒になりました。」

20111219_02.JPG「震災から9ヶ月 12月11日の午後 復興した新しい蔵で新酒を搾ることが出来ました。」

20111219_03.JPG被災した三本木の蔵ではなく、新たに移転した川崎の新蔵での造りです。

新聞によれば「心に余裕ができたせいか、酒の奇麗さが増した」ということだけれど、さぞかし重い、ギリギリの決断をされたことでしょう。

心に余裕・・新澤さんだけでなく、支えてくださっている大勢の皆さんに感謝。今年もこうやって友人の造る美味しいお酒がいただけます。

宅配便到着。早速開栓、はやる心を落ち着け利いてみる。
蔵で嗅ぐあの香りが立ち上がり、口に含むとマスカット、青いリンゴ、固い桃を思わせるみずみずしさ。うわぁ、余韻短く荒く切れ上がり、ピリピリ感。こんな新酒でパキパキに固いのも旬の味ですね。まずは新澤さんの味で一安心。

二日目、味が湧き滑らかになりジューシィ。うすにごりで味わいの幅は膨らむものの今のトレンドから言えば細身の旨味。酒だけでいただくにはちょっと物足りない、何か一緒に食べたくなるシカケ。ふむふむ、二安心。

造りを続けてくれてありがとう。少し落ち着いたらまた一緒に飲みましょう。
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2011年10月08日

五ノ井PB 天明 純米吟醸「央」美郷錦

福島県 会津坂下にある「天明」さんの酒、蔵元の斜め前にある五ノ井酒店さんのPB(プライベートブランド)。

純米吟醸「央」 美郷錦 澱絡み無濾過本生原酒 20BY

20111008.JPG日本酒好きだけどあまり飲んでない、というよくある日常。
確かに普段の外飲みはビールばかり。私が日本酒飲むときには、気の置けない友人ととか、ひとりでリラックスしたいとか状況が限られていることに気がつく。

飲めればいい、酔えればいいという飲み物じゃないんだね。

たとえばこの酒。天明さん五ノ井酒店さんを知らなければ出会えない。プライベートブランドという入手性の意味合いだけでなく、無濾過生原酒本生の熟成酒という非常にデリケートな酒だからという意味でも、信頼のできる蔵元・お店のものしかいただけない。

だからこそ、造り手を思い出しながら味わいを理解できるし、気の置けない友人にも勧められる。人と酒その組み合わせが楽しいし、リラックスし酔えるんだね。

山田錦と美山錦から生まれた美郷錦を使った無濾過生原酒からは、甘、渋、様々な味が湧き、雑味をまとって亀の尾に似た野太い旨味を醸し出す。米の旨味濃く、杏のような甘さと生熟のナッツ感をまとう。ロックでもよいし、少しだけ加水して温めても良い。
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2011年08月27日

夏休みの思い出 源八編

山形県河北町谷地の「けしからん」酒屋、酒屋源八さん (^-^)/

節電のご時世だというのに、3部屋もの温度別ウォークイン冷蔵庫でしっかりとお酒を保管。自粛のご時世だというのに店舗を開放し日本酒やワインの会を行い、ひととひとのつながりの場を提供。うーむ、実にけしからん!

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山形県酒田市の上喜元(じょうきげん)の源八さんPB 「純米大吟醸 源」。私の大好き杜氏さんのひとり、佐藤正一さんが源八さん向けに山田錦で造る一本。

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吟醸香は節度があり心地よい。旨味、含み香とあいまってジューシィ。酸味もまといキレを良くしてくれている。搾りたても良かったろうけど、一年くらい引っ張った方が良いに違いない。
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2011年08月23日

夏休みの思い出 笙壱編

泊まりがけで行く日本酒の旨い店。小学校が夏休みに入るとすぐに帰省してしまった妻や息子たちに遅れること2週間。私の夏休みも始まった! 取り戻せ私の夏休みー。

00.JPGというわけで、神奈川から車で13時間、やっと山形県東根市入り。漆黒の闇に浮かびあがる「海鮮料理 笙壱(しょうあん)」

仙台にあった海鮮料理 絆さんがある日 忽然と姿をくらまし、「笙壱」の名前で東根に出現して1年が過ぎました。そろそろ以前のお得意さんにもその居場所がバレて、仙台から、あるいは私のように関東からの客が多いという謎のお寿司屋さんです。私の日本酒の先生のお店なのです。

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今宵は、私の尊敬する杜氏さんのひとり由利正宗(雪の茅舎)の高橋さんが醸し、お蔵さんのお膝元の村井酒店さんが選ぶもっとも旨い 由利正宗「本荘」でスタート。

何気なく出してくれていますが、「濱乃鶴」って「美丈夫」の以前のブランド名の酒。ははは、これっていつの酒ですか〜と、古酒ファントーク。

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日本酒の話、仙台に住んでいた当時の話でもりあがり、杯を重ね、塩竃の酒「阿部勘」に突入。おっと涙が・・今は亡き伊藤杜氏の酒が・・ダレることなく、凛とした輪郭を保っています。こうしてまだ楽しめるってすごい。

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仙台、関東からお泊まりで行くなら東根温泉の東根荘がお勧め。質実剛健な旅館ですが、掛け流しの温泉に「離れ」の部屋、素泊まり4300円は十分すぎます。お店から徒歩10分程度、駐車場も十分あります。

■「海鮮料理 笙壱(しょうあん)」さんの場所

山形県東根市三日町3-2-22 0237-42-0323


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2011年02月12日

伯楽星 純米吟醸 うすにごり -- 分離成功

日本酒を1升瓶で手に入れたらまず行う、4合瓶への小分けの儀。

我が家にはお酒専用冷蔵庫はありませんので(←私の友人は持っていることが多い)、特に生酒の類は冷蔵庫に入れておくためにも必要な作業です。特別な瓶は必要じゃなくて空いた4合瓶でOKです。

20110211_2.JPGにごり酒の「にごり」部分の分離に成功。買ってきて冷暗所に2〜3日放置しておくと沈殿してくれます。

20110211_3.JPGこのように100円ショップで手に入れた「ろうと」で慎重に行います。できるだけ空気を入れないよう4合瓶の口まで注ぐと4.5合程度入ります。
これで上澄み部分と、澱部分に分けることができました。味わいが違いますのでぜひ飲み比べてみてくださいね。
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2011年02月11日

プチリッチ 55ホッピー

頑張った自分にご褒美! ちょっとリッチに「55ホッピー

20110211_1.JPGホッピー単体で飲むならこっちの方がよいですねー。瓶のラベルもちょっと落ち着いた感じで、うまさ3割増し(笑) コップも蚤の市でゲットしたチープな牛コップで、これまたうまさ3割増し。

県民情報:宮城酪農の「ウルトラ牛乳」は宮城県が全国に誇る、日本で初めて超高温殺菌牛乳だ。

ガリガリ君リッチ」に「ホームランバー プレミアム」・・よく考えたら、自分にご褒美出し過ぎかも。
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2011年01月16日

愛宕の松 / 伯楽星

ただいま我が家の冷蔵庫には宮城県 新澤醸造さんのお酒が4本、12月から1月にかけてチビチビいただいているお酒達です。

20110116_1.JPG「愛宕の松」は私の立ち位置、成長を確認する定番酒のひとつ。

宮城に戻ってこられた頃の新澤さんや当時の仙台の日本酒ファン、酒販店さんとの交流など、味以外の日本酒の楽しさを教えてもらいました。

あれから10年くらい(?) みなさんとの楽しいつきあいも続き、愛宕の松も 折に触れ 楽しませていただいております。

宮城の地酒屋さんでは手に入りやすくなった新澤さんちのお酒ですが、川崎に引っ越してきてからというもの手に入れるのが難しくなりました(^^; 写真は客先訪問後に立ち寄った はせがわ酒店(亀戸本店)、帰省時に遊びに行った丸秀酒店(宮城県 白石市)での購入品。

- あたごのまつ 純米吟醸 本生おりがらみ 22BY 新酒
- 愛宕の松 別仕込み本醸造
- 伯楽星 純米吟醸 一回火入れ
- 伯楽星 純米吟醸 本生おりがらみ 22BY 新酒

味わいは低酸でこざっぱりと淡麗傾向、吟醸香も控えめです。強烈な特徴を持たせない、飲み続けられる酒、お料理の邪魔をしない酒というのが彼のお酒の方向性です。フレッシュでドライな白ワインの代わりとして和食以外にも合わせられる幅の広さがあります。

極端な香りやズドンと荒い旨味には振らずに、ひたすら品質向上。そのために素材を見直し、手順を見直し、設備を見直すという取り組みを行っています。

「伯楽星」ブランドはロットリングで引いた線図のように正確で緊張感がある傾向。立ち香は主張せず、かすかにリンゴや若い桃。薄手の白磁の器を口に含んだような繊細でシャープな旨味を描きます。とくに「火入れ」の開栓直後に線の細さに心許なさを感じますが、しばらく経つとモリモリっと味が湧いてくる、そんな力強さも秘めています。

一方「あたごのまつ」ブランドはもう少し自由な遊びを感じるラインです。味わいの線が太く温めても旨い本醸造なんて、山田錦60%を奢って1000円以下(4合瓶)。こだわりのアル添本醸造です(笑)

ひさしぶりに長い日本酒レポートを書いちゃった。
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2010年12月31日

絆親方との再会! 海鮮料理 笙壱へ行ってきました

2010年最後のblog更新になりますが、嬉しいお知らせが入っておりました!

惜しまれつつ5月に閉店しました仙台の海鮮料理 絆さんが、山形県東根市で新店をオープンされました。その名も笙壱(しょうあん)。生まれ変わってイチから始める・・アン・ドゥ・トゥロワの「アン = 壱」という思いを込めたそう。ロマンチック!

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店構えは明らかに絆テイスト! 仙台でのお店を知っている人にはピンとくるはず(笑) 素材へのこだわり、日本酒・焼酎へのこだわりも変わらず。安心してください(^-^)/

場所がら「蕎麦屋への転身」なんて都市伝説も流れておりましたが、見る限りあきらかな寿司屋でした。どこかの諜報員が流した偽情報に違いない!


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場所がちょっとわかりにくいのですが、仙台から48号線で関山峠を越え東根に向かってください。その界隈には有名な漬物屋さん壽屋寿香蔵がありますのでご存じの方も多いかも。

最寄り駅はJR「東根駅」ですが無人駅、タクシーを捕まえるのも難しいとか。ひとつ前の「さくらんぼ東根駅」が新幹線停車駅ですので、そこからタクシーでサクッとどうぞ。

20101231_09.JPGお問い合わせ先はこちら
海鮮料理 笙壱(しょうあん)
山形県東根市三日町3-2-22 0237-42-0323

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2010年10月19日

丹澤山「麗峰」 純米酒 阿波山田錦 六十 火入れ

春にお邪魔した「隆」でおなじみの川西屋酒造店の酒。 秋も深くなり、じっくりと飲みたいお酒として選ぶ。

20101019_1.JPG冷蔵庫からだして冷え冷え状態。開栓直後、立ち香なし、きまじめな旨味、堅く、酸が際立ち切れ上がる。

2008年度醸造、2010年6月出荷とあるので蔵元でおよそ一年の熟成。イメージから来る熟感、まろやかさはあまり感じられない。非常にまじめに醸された純米酒、淡泊でただちょっと物足りない・・そんなイメージ。

20101019_2.JPGそのまま常温で放置。数日経つと予想通り旨味がやんわりとひろがり丸い。素朴な旨味で、やや酸が立つがほのぼのと良い。

けれど真骨頂は熱燗。湯煎で少し熱すぎるか?と思うところまで引っ張る。ぬる燗じゃだめ、熱燗。これがこの酒のゾーン。ふーふーしてすすると旨味がガンっと広がり、酸がまとめシャッキリと切れ上がる。

そして熱燗から落ちていく温度を楽しむ。燗冷ましもよい。旨味が厚く甘みも増す。酸はなりをひそめゆったりと余韻たなびく。
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2010年10月03日

月海 純米吟醸 無濾過生原酒 亀口取り

新潟の酒を見直し期間中〜っ!
小黒酒造さんの越淡麗の酒。けれど、ちょっとドキドキの無濾過生原酒・・。「すっぴんの酒」ということでもてはやされることの多い無濾過生原酒だけれど、夏を越えた時期のソレは結構デンジャー。初めて見る銘柄に危険承知で試してみる。

20101003_1.JPG想像通り、味ノリピーク。開栓直後、ごくわずかに発泡。
薄にごり的な甘さ、酸高くアルコール度の高さから来るキレと押し。ナッツのような老ねこそ無いが、生熟感はヒシヒシ。温度があがるにつれ甘ダレは感じられる。

Googleしても中々出てこないこの「月海」はちょっと特別なお酒かも知れません。代表銘柄は「越乃梅里」というらしいのですが、ぜひ試したいと思わせる内容です。

越淡麗は少し渋みがでる傾向があるでしょうか? 「鶴齢」の純吟でも少し感じた感覚です。骨太、野趣を感じ表情が豊かで素敵です。
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2010年09月23日

蓬莱 特別純米 生詰

地元 神奈川の酒をチェック。こちらに引っ越してきて3年が過ぎました。なのにこちらの酒を知りません(^-^;; これはいけない。

私の印象で神奈川といえば「丹沢山/驕v「いずみ橋」が全国区。それに続く「天青」という感じでしょうか。いけないですね、完全にdancyuに感化されてますね(^-^;; もう少し、地元からの発信をせねばと思うわけです。

20100923_1.JPG蓬莱(ほうらい) 特別純米

このシーズンで「生詰」とありますから「ひやおろし」ですね、秋を感じます (^-^)

立ち香はあまり感じず、口に含むと舌上に幅広で濃い旨味が広がります。酸が高く、ダレなし。落ち着きや滑らかさと言うより荒いという表現が合うと思います。

裏書きにスペックは書かれていませんが、美山錦か若水のようなサッパリ系のテイストの酒米に、酵母はおそらく協会6号、7号あたり(完全に想像。ハズしていたらごめんなさい・・)。

過剰な吟醸香は無く濃い旨味で酸高。まるまる太った秋刀魚の刺身の脂をサッと流し、味噌田楽のような味の濃い料理をしっかり受け止めます。酸が高めなので好き嫌いがありそうですが、食中酒として非常に良いと思います。

おまけ:「生」が付く酒キーワード解説。
「生酒」火入れしない生の酒(通常は出荷までに2回火入れ)
「生貯」1回火入れ。貯蔵時の火入れなし。
「生詰」1回火入れ。瓶詰め時の火入れなし。

春先に酒をしぼって火入れして貯蔵。夏が終わって秋を迎え涼しくなった頃に火入れなしで瓶詰めし、出荷する酒を「ひやおろし」とよびます。秋の風物詩です(^-^)
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2010年09月05日

ビールテイスト飲料を積極的に楽しむ

暑い日が続きますね。さっぱりとビールを飲みたい気分だけれど、酔っ払いたくないということはありませんか? 余暇にやりたいことっていっぱいありますもん。

20100905_1.JPGそこでビールテイスト飲料の登場となりますが、その進化はめざましいとはいえあまりにひどいものが多く、一口も飲めないものもザラです。

20100905_2.JPGここで紹介するものは、ノンアルビールと言えば「バービカン」しかなかった頃からの、長年のたけまる予選を通過した逸品。まさに頂上対決といっても過言ではありません。
入手性の比較的良いものを選んでいます。ぜひ参考にビールテイスト飲料を楽しんでください。

結果から言っちゃうと、私の好みは甘みをまとったクラウスターラー。
ビール味の再現性を求めるなら「ブローリーやホッピーをキンキンに冷やして」ということになるでしょうか。0.0%という機能性、入手性の良さで選ぶなら、ちょっと味を我慢してフリーという感じ。

もし、ビールには副原料は認めないぜ!というビール純粋法に則った好みをお持ちなら、クラウスターラーとブローリーが対応可能です。

■ホッピー
ここでは「外側」(焼酎(内側)を混ぜない素の状態)のみでいただきます。色は薄く、こざっぱりした印象。日本のビールっぽさの演出がうまく、ニュートラル。温度が上がると味わいが薄いのが気になってくる。メーカが推奨する3冷を守ればビールっぽく美味しくいただけるはず。

■ブローリー プレミアムラガー
色は濃くダークビールの雰囲気。発泡は穏やかでコクがある。冷やしてもビール風の飲み応えがある。温度が上がるとともにハチミツ的な甘さは感じるがあくまでドライ方向。

■クラウスターラー
色はビールに似た黄金色。明確にハチミツ風の甘い香りと味わいがある。純米酒的な甘さなので悪くない。ネアカな印象で晴れた日屋外で飲みたくなる印象。ビール代替えを超えてキャラクタを確立している。好き嫌いは甘さを受け入れられるかどうか。

■フリー
色はビールに似た黄金色。味わいはさっぱりとドライ方向だが、立ち香、酸味を含めて人工的。よく言えば、よくぞチューニングしたという印象。ただし温度が上がるとともに馬脚が現れひどい状況に。モルトスカッシュで鍛えた技術、チューニングはさすがと思わせるが、サイボーグ的な印象がある。
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2010年08月30日

サンクトガ−レン ブルワリー開放日

サンクトガ−レンのブルワリー解放日ということで遊びに行ってきました。神奈川にあるクラフトビールのブルワリーです。

私の中でクラフトビールと言えば、盛岡のベアレンとか、新潟の新潟麦酒だったわけですが、日本の草分け的な存在が、実はここ神奈川にあるサンクトガ−レンのようなのです。

行かねば成りません!

20100830_2.jpg本厚木駅からタクシーで10分程度の新工場。運転手さんも始めて行く場所とのことでしたが、大丈夫、こんな状況でしたから一発で分かりました(笑)

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まずは早速、カンパーイ! ビール片手に工場内を見学。写真は粉砕した麦芽で麦汁をつくる釜と、煮沸してホップを加える釜と教えていただきました。

20100830_4.JPGこちらは発酵、熟成タンク。こどもたちも一緒に社会科見学です。みんなでカンパーイ!(注意:これはブドウジュース)

たくさんあったメニューの中から頂いたビールは定番の4種類。
- ペールエール (淡色、上面発酵、コク)
- ゴールデンエール(淡色、上面発酵、さっぱり)
- アーバンエール(中等色、上面発酵)
- ブラウンポーター(黒色、上面発酵)

ペールエールは芳醇でインパクトがあり、好みですねー。その後、何杯かいただくなら「おかわり率No1」という小ざっぱりした(とはいえ日本の一般的なビールより豊かです)ゴールデンエール。差し色的に濃色なビールというのが楽しそうです。

こんな素敵なビールを醸しているブルワリーが地元にあるなんて誇らしいですよね。近所で買えるところを探さねば!
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2010年08月27日

見直すべきでしょう! 新潟の日本酒

現代の日本酒の復興、再ブーストがあるのは間違いなく80年代の新潟の酒のおかげだと思う。

淡麗辛口というキーワードを定着させ、料理の邪魔しないというコンセプトで後の吟醸酒、純米酒ブームに続く道を開いた貢献は大きいはず。

がしかし、90年代後半に来る芳醇な香り吟醸ブーム到来と共に味わいが薄い酒というネガティブなレッテルを貼られてしまった感がある。今では日本酒に一家言ある人からも聞こえてくるちょっと残念な言葉・・。

でも、それって本当? みんなそろそろ「芳醇」に疲れてない? きっとそのうち揺り戻しがあるよ。いやいや、それどころか新潟酒だって変わっているでしょう? 進化しているよきっと。

20100827_1.JPGそれではと、いろいろ試してみようと思うのだけれど、今更ながら新潟の酒を知らないことに驚く(^-^;

いやいや知っている。けれど全てが大きな蔵ばかり、ビッグネームばかりなのだ。案外 情報がないことに驚く。そこで入門編として、友人から最近よく聞く酒を試してみた。

■ 鶴齢 (かくれい) 純米吟醸
開栓直後、淡麗と言うには旨味があり、とはいえ芳醇さには頼らず、無駄に香りも立てない。インパクトより、ちょうど良い塩梅が嬉しい、最近の好みに合う。第一印象は「由利正宗/雪の茅舎」とか「旭興 たまか」に近い分類。開栓3日目、独特のえぐみをまとった味わいが湧き、旨味深く表情を変える。旨味濃い。

■ 鶴の友 別撰 (本醸造)
きれいに熟した、口中でゆったりと余韻の弧を描く甘さ。 アル添のつるんとした滑らかさと、キレの良さが心地よい。冷え冷えでも旨いけれど、きっと温めたらもっと旨い。ゆるゆると無限に続けられる印象。これで4合1000円ちょい。「群馬泉山廃本醸造」とか「出羽桜 本醸造熟成 枯山水」が好みなら是非!

ともに飾らず、素朴でありながら素の強さがある。飲み飽きしない最初から最後まで飲み続けられる印象です。見直す時期だと思いますよ、新潟の酒。
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2010年06月03日

子供といっしょに天明の田植えに参加してきました

20100603_1.JPG会津坂下の曙酒造さんが毎年行っている『田圃で五感を磨く 天明亀の尾田植え』に家族で参加してきました〜。

お!曙酒造さんのBlogにも証拠写真を発見→ 6/1更新分の写真を見よ。

前回の参加のときは4年前、上の子はまだ2歳、下の子はまだ生まれていませんでしたから、かなりご無沙汰(^-^;

20100603_5.JPG蔵元自から田んぼに線引き。大きな串の様な器具で格子状に線を引きます。その交点に植えるんです。

20100603_2.JPG「君たちが生まれてきて大きくなったら一緒に田んぼに入りたい」と、毎年田植えに行っていたんだよ、ほんの3,4年前までは。

←今まさに夢が叶った瞬間!

20100603_3.JPG苗を3本くらいづつ植えるんだよ、きちんと線に沿ってね。

いつも美山錦(@岩手)ばかり植えていたけれど、きっと亀の尾でもいっしょなはず。ここだ!ここで親の威厳を発動だ!

むーん。植えたそばから踏んで行っちゃダメじゃないかぁ。収穫量が減ってしまったらごめんなさい・・我が家のせいかも〜。

20100603_4.JPG運転手なのでこの日は酒は我慢。近所の五ノ井酒店で天明をゲットしてきました。ゴンタくんのお勧め美郷錦と結です、楽しみ〜。

- 美郷錦 純米大吟醸 斗瓶囲い 本生
- 五百万石 純米 火入れ(田植えお土産)
- 「結」亀の尾 純米大吟醸 無濾過生原酒

次は稲刈り、楽しみだね。
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2010年05月04日

仙台の海鮮料理 絆に行きました

先週金曜日に仙台の「海鮮料理 絆」に行きました。

今の私があるのも親方のおかげ。ひとつの節目を向かえると言うことを聞きつけ、新幹線に飛び乗りました。お店に来るのは実に3年ぶり、親方も女将さんもお元気な様子。常連さんや「阿部勘」の菅井さんや平塚杜氏とともにカウンタで近況報告や思い出話、お酒談義で盛り上がりました。

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平塚杜氏がいらっしゃったので「阿部勘」の酸へのこだわりについて伺ってみました。数年前に平塚さんが杜氏になられてから、明らかに方向性が変わっているのできっと明確な思いがあるのだろうと・・。

「派手な立ち香は抑え、キリっと酸が通った方向に」これはすべて食べ物と一緒に飲むことを考えての調整とか。当然、今まで愛されていた「阿部勘」があり、その方向性を失わない範囲で考えていますとのこと。

節度あるジューシーな飲み応えと、お料理とのバランスへの挑戦が新生「阿部勘」です。

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2010年04月11日

関東信越きき酒会

4/8、関東信越きき酒会に行ってみました。場所はさいたまスーパーアリーナ。最寄りの駅は「さいたま新都心」・・聞いたことないなぁと行ってみると、なんと以前住んでいた蕨からさほど遠くない。15年という月日はこんなにも街を変えるものなのですね・・。

開催は今回で18回目。埼玉、茨城、栃木、群馬、新潟、長野6県から200蔵、900銘柄がエントリ。来場者も3000人に達したとか。なんともはや、こちらの会は規模が違いますね (^-^;

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会場16:30の15分ほど前に到着すると入場待ちに長蛇の列!あの〜 今日は平日なんですけれど〜。入った直後に会場の様子を撮ったのがこの写真。これでもまだ空いている方です、この1時間後には身動きが取れなくなっています。

吐器も準備されておりましたので片っ端からじゃんじゃん利いていきます。結果、19:00までの2時間強で28蔵、100種類程度の日本酒を試すことができました。

とても全部の感想は書けませんので、メモ代わりに直感的によいと思ったものだけ写真をとってみました。

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200蔵あるとさすがに全部は回れません。今までいただいたことのある酒の再確認を中心に、ラベルなどの酒の容姿ですとか、展示や説明員などのブースの雰囲気で惹かれたところを回るしかありませんでした。かなり回れたのが栃木、不勉強もあってあまり回れなかったのが新潟と長野でした。以下、いくつかのトピックを。

■栃木の雄町くらべ
偶然ですが「松の寿」「旭興」「辻善兵衛」の出展しているお酒の中で雄町がうまかった。私自身、雄町はあまり好きではないハズだったのですが、面白いものです。なかなか生酒を出さない旭興さんですが、純米吟醸 雄町+9号酵母は生で出す!とおっしゃってましたのでお楽しみに!

■栃木酵母くらべ
「澤姫」では同じ米で酵母違い(栃木県酵母)3種類の飲み比べをしていました。"T-S"は穏やかで優しい印象、"T-F"はフルーティな香り酵母、"T-ND"は吟香、軽い酸もありキレもよいタイプ。私はT-NDが好みですね、宮城酵母に似ている気がしましたが、どうでしょ。

■関東の有名銘柄の再確認
霧筑波・渡舟・来福(茨城)、琵琶のさざ浪・神亀(埼玉)、群馬泉(群馬)など、ここであえて言う必要もない有名酒を再確認。安心感がありますね(^-^;

■お初の銘柄
群馬は開拓の必要のアリですね、不慣れなりに20蔵中6蔵ほど回りましたが、桂川、分福などお初の蔵がヒット。

■燗酒コーナもありました
燗酒コーナもありましたが、ちょっと離れたところにあったので回りませんでした。が! さすがは神亀!! ブースに置かれている酒瓶が基本的に熱い! お勧めを数種類くださいというと、ブースの女性が勧めてくれたのが、まずはこれを大吟の燗、続いて純米の燗・・。そこに神亀の専務登場(写真)! 67度までしか上げられなかったよーと瓶燗した酒を持って! そして、チンチンの純米をフーフーといただく。ここまでできるのは神亀だから(笑)
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2010年04月04日

第4回 若手の夜明け2010 in こまばエミナース

「次世代蔵元平成維新 日本酒新時代の幕開けぜよ!!」と副題が付けられたこの会、全国の若手の蔵人が醸す13蔵を集めた試飲会です。

20100404_1.jpg完全立食、特にお料理などはありませんが、出ても食べないことが多い私にとって、参加費1500円は魅力的。「吐き」(←お酒を利いて吐き出す容器)も準備されていて、いろいろ試したい私にはうってつけの会でした。

13蔵45種類の日本酒を利きましたが、とても全部はご紹介できません。それら中から私のお気に入り4蔵5本をご紹介します。

20100404_23.jpg萩の鶴の蔵元、佐藤曜平さん。日輪田は彼が蔵に戻って立ち上げたブランドです。仙台にいた頃から、そしてなぜか今でもよくいただいているお酒です。ちょっとひいきして、お酒だけでなく彼の元気な姿も紹介させていただいちゃいましょう!
■日輪田 美山錦 純米吟醸
美山+宮城酵母、火入れ。ブドウを思わせる含み香。線が細く繊細な印象。時間とともにジューシーに、力強さが湧いてきます。とても宮城らしい一本。
■日輪田 山田錦 純米大吟醸
火入れ、2年熟成ですが老ね感はなくコンディション良し。芳醇、ジューシーさを残しながらまろやかで、少し温めても良さそうです。

20100404_4.JPG■陸奥八仙 特別純米 中汲み無濾過生原酒
暴力的なほどにジューシー! 少し前に流行ったタイプ無濾過生原酒、の権化! 超ど派手です! 花吹雪(麹)+むつほまれ(掛)に青森酵母でこんな酒が醸せるんですね。そうそう何杯も飲める酒質ではありませんが、その特徴のわかりやすさ、お酒の会用などインパクトのある酒がほしいときに重宝する一本ですね。この赤ラベルが基本とのこと。

20100404_5.JPG■土佐しらぎく 特別純米酒 八反錦 無濾過
八反錦+協会7号酵母。火入れしてあるようです。旨味濃く、強い酸も感じるのですがジューシーさもあり、節度ある高いレベルでまとめられている印象があります。立ち香はあまり感じませんが、口に含んでマスカットのような吟醸味が楽しめます。これで2520円/升ですよ、安い!

20100404_6.JPG■七本鎗 純米 玉栄
玉栄+協会酵母1401号、BY20、火入れ。あまり馴染みのない玉栄というお米に興味津々。独特の風味と金沢酵母の低酸の優しい旨味が落ち着きを持って幅広くたなびく。素朴で洗練されていない感じが好印象。温めてふっくらと優しく一層良し、土の杯でいただきたくなる、今回の燗酒No.1。
posted by たけまる at 11:50| Comment(2) | TrackBack(0) | SAKE

2010年03月21日

喜楽長 特別純米・特別本醸造

こちらの報告もまだしておりませんでした。ここ数週間ちびちびいただいている喜楽長、去年末に仙台の庄子やさんでいただいた新酒サンプルです。

私が日本酒が楽しくなってきたころ、吟醸酒に目覚めたのが喜楽長との出会いでした。たしか紫ラベルの吟醸・・。それ以来、折に触れチェックしているお酒です。

20100321_1.JPG喜楽長 特別純米/特別本醸造
写真の左から2本、ともにあらばしり、おそらく原酒です。リンゴの蜜、梨を思わせジューシィ、低酸具合も喜楽長です。原酒+おりがらみということで、旨味が強く、幾分アルコール感が強い印象があります。

ともに山田錦60%、酵母はたぶん一緒、純米とアル添の違い。開栓後、日にちが経つにつれキャラクタの差が明確になっていきます。雑味も含め色々な味が出てきて膨らむ純米、凛としてツルリとなめらかさを保つ本醸造。好みとしては後者、割水されているとなお良し。
posted by たけまる at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | SAKE