宮城に戻ってこられた頃の新澤さんや当時の仙台の日本酒ファン、酒販店さんとの交流など、味以外の日本酒の楽しさを教えてもらいました。
あれから10年くらい(?) みなさんとの楽しいつきあいも続き、愛宕の松も 折に触れ 楽しませていただいております。
宮城の地酒屋さんでは手に入りやすくなった新澤さんちのお酒ですが、川崎に引っ越してきてからというもの手に入れるのが難しくなりました(^^; 写真は客先訪問後に立ち寄った はせがわ酒店(亀戸本店)、帰省時に遊びに行った丸秀酒店(宮城県 白石市)での購入品。
- あたごのまつ 純米吟醸 本生おりがらみ 22BY 新酒
- 愛宕の松 別仕込み本醸造
- 伯楽星 純米吟醸 一回火入れ
- 伯楽星 純米吟醸 本生おりがらみ 22BY 新酒
味わいは低酸でこざっぱりと淡麗傾向、吟醸香も控えめです。強烈な特徴を持たせない、飲み続けられる酒、お料理の邪魔をしない酒というのが彼のお酒の方向性です。フレッシュでドライな白ワインの代わりとして和食以外にも合わせられる幅の広さがあります。
極端な香りやズドンと荒い旨味には振らずに、ひたすら品質向上。そのために素材を見直し、手順を見直し、設備を見直すという取り組みを行っています。
「伯楽星」ブランドはロットリングで引いた線図のように正確で緊張感がある傾向。立ち香は主張せず、かすかにリンゴや若い桃。薄手の白磁の器を口に含んだような繊細でシャープな旨味を描きます。とくに「火入れ」の開栓直後に線の細さに心許なさを感じますが、しばらく経つとモリモリっと味が湧いてくる、そんな力強さも秘めています。
一方「あたごのまつ」ブランドはもう少し自由な遊びを感じるラインです。味わいの線が太く温めても旨い本醸造なんて、山田錦60%を奢って1000円以下(4合瓶)。こだわりのアル添本醸造です(笑)
ひさしぶりに長い日本酒レポートを書いちゃった。