景気対策としてどのような手を打つべきか、小さな政府はよいのか、金利をどうすべきか、税金を増やすべきか・・コメンテータによって言うことが180度違うことに戸惑う。
人々に優しい政治を・・という 先送りにするだけの票集め政治家や、超短期的あるいは思考停止の愚衆感情は抜きにしても、はやりどうも難しい局面らしい。いわば「最先端の経済」。どうせ答えがないなら自分なりの意見が持てるような最低限の予備知識を持つべきではないかと思う。
どこから手をつけて良いか分からない問題でも、構造を理解し、ある程度の公式、世界中で行われた数々の実験と結果を知っていれば類推ができそうだ。
経済でいえば、通貨体制、資本主義・社会主義などの経済制度、経済学派、そして世界各国でとられた政策の結果の理解にあたる。ここで紹介するのはその入門によい2冊と、世界経済地図ともいえる1冊。
そして、統計データを用いて議論している故に後説的で、その要因も複雑、故に正解というものがないのではないだろうか。結果的に正解はあったにせよ。例えば
http://ja.wikipedia.org/wiki/フィリップス曲線
は、「1980年代以降の先進諸国では、ディスインフレーションが進行し、次第に物価上昇率と失業率の関係はあいまいになりつつある。」とあるように、傾向としては成り立つが曲線の形自体は異なるものになっている。傾向があっているという事が経済的に評価されていると思うが、自然科学的正さはそこにはない(あたりまえだけど)。
とはいえ、経済の勉強は大事だと思う。大学教養学部レベルの偏りのない本を一冊読めばいいのではないだろうか。
教科書的には需要・供給曲線、IS曲線、LM曲線などがありますが、どうも期待通りに動いていないことが分かってきました。効率的市場仮説から行動経済学へというのが現在のコンセンサスのようです。
その辺の理解や、ミクロ・マクロでの見方、将棋で言うところの戦術・定跡にあたる経済学派の考え方などが平易にまとまっている書籍があればと探しているのですが、まだ出会っていません。
学生時代にそのような書籍に出会っていればよかったのですが、久しぶりに引っ張り出してきた経済の教科書は、とても読めない難しいものでした。
- http://www.amazon.co.jp/dp/4872902343/
アメリカの高校生が学ぶ経済学 原理から実践へ
- http://www.amazon.co.jp/dp/4492313869/
マンキュー入門経済学
たけまるさんは何故経済を勉強したいのですか?
私は(勉強していませんが)、労働問題で「原則」と「施行」に乖離があったのがキッカケです。「原則」結果を重んじる、でも実際は人間関係や感情により評価されるといった事がどうして是認されるのか。そのとりまく環境を知りたいと、恐慌の原因とされているCDSなどを知り、ずんずんはまっていきました(といってもまだあまちゃんですが)。
経済学者は経済こそ世界を動かすと言っていますが、そういう見方も偏りがあるのではないかとも最近思っています。
私は所謂”ひだり”ではありませんが、あまりにも極端なリバタリアンな政策は、優秀な人、力のあるひと、才能がある人の為のものと思えてなりません。私はそのような人ではないのでそう思うのかもしれませんが。
知ることが楽しいから・・でしょうか。
もともとは「ニュースを理解したい、示される政策について自分の意見を持ちたい」というのが始まりでした。
今では知ること自身が楽しくなっています。もし自分が分かりやすい書籍などを見つけたら、興奮する何かを見つけたらみんなにも教えてあげたいという気持ちがあります。
そんな好奇心の行き先は経済だけでなく、コンピュータ、自然科学やマーケティングなどいろいろな方向にあるので、薄く広くですけれど(^-^)