2010年05月16日

「マネジメント・エッセンシャル版」をマインドマップで描く

マインドマップ作成ソフト XMind の使い勝手を調べる例題として、ドラッカーの「マネジメント 基本と原則 [エッセンシャル版]」の要旨をまとめてみました。

マインドマップは考えをまとめたり、アイデアを出したり、ブレインストーミングの結果をまとめたりといろいろ使えますが、このように読書の要旨をまとめるのにも使えます。

300ページ程度の本ですが、サラっと読むにはあまりに難解で途中で挫折した人も多いと思います。このマップが理解の参考になれば幸いです。

すべてを描くのは難しいので、社会人として明日からすぐに役立つ「仕事で成果をあげる方法」について描いてみました。書籍のPart1(P100)に相当します。

20100516_drucker.PNG

まず、企業とは「顧客の創造」を目的として、「マーケティング」と「イノベーション」の機能を持つ組織と定義されます。利益を存続のための「未来へのコスト」と位置づけているのが興味深いところです。

「人こそ最大の資産」と考え、人の強みが企業の成果に結びつくようマネジメントされねばなりません。アメとムチ、心理的支配でなされるものではなく、目標への貢献として促されなければなりません。

「仕事」は、3つの要素から構成されます。どんな作業が必要なのか分析し、実行可能なプロセスに落とし込まれなければなりません。そして管理する手段を内包していなければなりません。

求められる「成果」を中心に考え、生産的に行えるよう自らをマネジメントすること・・それが求められる仕事のしかただと説きます。さらにどうすれば一流の仕事ができるのか、そのヒントは「プロフェッショナルの条件」にまとめられています。

おっと。話をマインドマップのツールに戻しますと・・(^^;
"XMind"はすばらしい!今までいろいろなツールを使ってきましたが、同じく無料の"FreeMind" や "Ainote (現在、直感マインドマップとして販売)"を凌ぐ出来映えです。ぜひお試しください!

posted by たけまる at 21:09| Comment(4) | TrackBack(0) | WORK
この記事へのコメント
すげー。これは綺麗にまとまっている。ワシも自分で回路設計してたときに仕様書をマインドマップで書いていたよ。重複してるところや欠落しているところが一目で分かって重宝した。
Posted by yoichi at 2010年05月17日 01:07
なるほど!仕様をまとめるときにもよいですね。
このXMindは無償版でもここまでできますが、有償版になるとガントチャートが使えたり、いろいろ興味深い使い方ができるようです。
Posted by たけまる at 2010年05月17日 06:15
アメリカでのドラッカーの位置づけってどうなんだろ?と思う。経営者がこれを勉強してるなら、今の現状はどういうことなんだろと思う。
同じ本を読んでも、受け止め方が違うってことか。
Posted by とし at 2010年05月17日 10:57
非常に普遍的な事を体系的にまとめているという印象で、アメリカでの人気のほどは分かりませんが、資本主義国家であればあまり国による違いはないような気がします。

「人が最大の資産」であり「利益は将来へのコスト」と考えるあり方を実践するとすれば、今日のような状況は起こらなかったのではないか?と考えます。

また、今日の利己的な経済の元祖と言われる「国富論」のアダム・スミスにしても、道徳感情論で記しているところによれば、やはり人を中心と考えています。

つまり、無知か、正しく理解されていないか、インプリは正しいものの行き過ぎた「欲」に対する抑制が実装不足な気がします。
Posted by たけまる at 2010年05月17日 22:12
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