2009年12月19日

科学に関するモヤモヤ

私の本棚に雑多に並べられている書籍から、関係性のあるものを見つけて紹介するこのコーナー(?) 今回は「科学に関するモヤモヤ」です。

20091219_1.JPG疑似科学・似非科学が気になり始めたのは、水に関する怪しいビジネスや、マイナスイオンをウリにする商品を目にするようになったころ。TV番組「発掘! あるある大辞典」が間違った健康法情報で問題をおこしていたころでした。

調べていくと、そのモヤモヤは単に「ニセ科学」によるものだけではなく、科学者による改竄・ねつ造、時の政治・経済に翻弄され、メディアによって歪んで伝えられる科学の姿がありました。

科学とは科学的方法によって検証されていること。「観測→仮説→予測→実験→仮説の修正」というサイクルで検証され、生き残るものでなければなりません。

疑似科学はこのプロセスを経ておらず、メディアの歪んだ取捨選択により無知な受け手に広まっているもの。また、十分に検証されていない仮説のひとつを政治・経済的に利用しているという問題も見受けられます。科学者を改竄・ねつ造に走らせる構造というものもあるよう。

「地球温暖化の原因は人為的 二酸化炭素」も通説と言われながら、実は議論の始まったばかりのひとつの仮説でしかありません。「小氷河期からの寒戻し」仮説や「太陽活動による雲量増大」仮説なども合わせて、さらなる科学的方法による検証が必要とされています。

メディアの現場に科学に明るい人材が少ない状況では、受け手である私たちが科学リテラシをつけねばなりません。

posted by たけまる at 23:00| Comment(12) | TrackBack(0) | WORK
この記事へのコメント
駄目です先生。敵は女子供に恐怖心、自虐観念を植え付ける作戦を取っているので、ちょっと勝てそうにありません。
http://www.youtube.com/watch?v=kTOit50jsWw
肝心の理由は「かもしれない」で逃げる、超バイアスを掛ける子供向けビデオ。
Posted by ちょびちゃん at 2009年12月20日 09:29
エコエコ騒ぎの象徴として引き合いに出されるツバルですが、こんなレポートもあります。
http://monden.daa.jp/01tuvalu/02prefix2.html
Posted by ちょびちゃん at 2009年12月20日 09:43
今年ほど白クマや南の島を心配した年はないでしょう(^-^;
日本の場合、沖ノ鳥島(←満潮時には一部が沈む岩)が沈んで経済水域を失うんじゃないかという心配もあるはずなのですが、騒ぎになりませんね。

「地球温暖化、二酸化炭素悪者説」の原因は政治色の強いIPCCや無知によるメディア・バイアスだと思うのですが、「善意のバイアス」によって事態の悪化は急速に拡大しているように思えます。

科学的なプロセスで見てみると、二酸化炭素説が仮説として一歩リード、他はまだ仮説として受け入れられているかどうかという状況だそうです。

学会誌などに論文として発表され、他の学者からの検証に叩かれるプロセスにおいて、まずは論文が受理される必要があるのですが、他の仮説は論文として不備があるとして採用されないので個人のWEBや書籍という形で発表され、私たちの目に触れやすくなっているという状況だそうです。

しかしIPCCも気象学者に偏っており、政治色も強いということなので、他の組織でも検証できるようになってほしいところです。
Posted by たけまる at 2009年12月20日 23:19
シロクマ君の何が心配だったのでしょうか?。
よく言われる北極海の氷が溶ける騒ぎですが、確かに極最近では2007年の夏季がもっとも少なかったようですが、現在は元に戻っていますよね。
http://www.ijis.iarc.uaf.edu/jp/seaice/extent.htm
すでに全面氷結していますし。

それともこれでしょうか?。
http://www.excite.co.jp/News/odd/E1260356609452.html
また例によって超バイアスが掛かっている話ですね。食物連鎖の頂点に立つ動物ではよくある話なんですけれどね。ライオンもやっぱり同様の行動を取りますし。
Posted by ちょびちゃん at 2009年12月21日 01:02
あ!、沖ノ鳥島は随分前に岩の周りをコンクリートでがっちり固めたので、地殻変動でも無い限り大丈夫です。
ただ、あまりにもチートな作戦なので、他国からは非難轟々。
Posted by ちょびちゃん at 2009年12月21日 01:24
白クマの住処である北極の氷の縮小と、ツバルの水没・・これはどのチャンネルでもセットで放送ですね。よっぽど使いやすい素材だったのでしょう。日本国民がこんなに白クマと南の島に興味をもったことは今までなかったと思います。

沖ノ鳥島は浸食から守るために防波堤と、チタンワイヤの網か何かで守られているはずですが、特に高くしているわけではないので、もし海面上昇があれば真っ先に水没してしまいそうです。
Posted by たけまる at 2009年12月21日 05:29
その海面上昇も、IPCCのデータでさえ年間2mm±1.7mmとか。

この海面上昇って、実際には観測が難しいですよね、何を基準にするか?、GPS使ってもmm単位の精度なんて出ないでしょう。

ツバルの場合は海面上昇ではなく人口爆発による生活圏の拡大と、それで起こる大きな構造物が増えた事、地下水の汲み上げによる地盤沈下が理由なんでは。
Posted by ちょびちゃん at 2009年12月21日 10:19
現在の人類の歴史は,たかだか一万年.もう一万年したら,すべてが土に帰ってあとかたも無く消えます.
たった一万年ぐらいの時間で宇宙を語ってはいかんのです.すべては,宇宙の一部たる地球の営みなのだから,人間が何をしても無意味です.
それでも,「対策を」というのであれば,せめて小宇宙一個分のエネルギーを手に入れてから考えましょう.
Posted by のりたん at 2009年12月21日 11:15
地球温暖化の温室効果ガスの寄与率を100とすると水蒸気が60%、残りが二酸化炭素とメタンだそう。そのうち人間が操作できるパラメータは二酸化炭素だけなので、二酸化炭素を出さないという方法は分かるけれど、二酸化炭素を取り除くという方法があってもいいはず・・。きっと誰かは取り組んでいるんだろうな・・。

はっ!「コスモクリーナー」
Posted by たけまる at 2009年12月21日 11:56
海に鉄分を撒く方法はイマイチだったみたいなので、地道に木を植えれば数十年は炭素を固定化してくれます。

あ!、炭酸ガス取引のネタのバイオ燃料は駄目ね、嘘っぱち。穀物を作るのにどれ程石油由来製品を使っているかそれを勘案していないし、結局固定化せずに燃やすし。

こんなのがエコとか言うなら、焼畑農業の方がよっぽどエコ。
Posted by ちょびちゃん at 2009年12月21日 13:01
せっせと木を植えて炭素を固定したら,地中深く埋めましょう.せっせとプラスチックを作って炭素を固定したら,これも地中深く埋めましょう.

きっと,2万年後ぐらい未来の人類が,石炭や石油として掘り出して使ってくれるに違いありません.我々がそうしてきたように.
Posted by のりたん at 2009年12月23日 18:26
賛成です。
地球環境が常に一定という前提に立って考える事が危ないですね。永久に地球に住めるわけでもないのですから。せめて気を植えて、枯れたら地中深く埋めて化石になってもらいましょう。
別件ですが、noritanさんのLED写真でフィルターを使っていますかと質問していましたね。写真で出すにはスノークロスというフィルターを使用しますが今はデジカメ!撮像素子はCCDやCMOSです。感度を上げるために素子単位でレンズ付けてからフィルターを入れなくてもスノークロスフィルター効果が出てしまうようになったと記憶しております。RGBのセンサーが正三角形の頂点位置に配置されるので一つの素子に注目すると周辺に6個の素子がハニカム構造のように配置されます。そんな訳でレンズの反射が6角形の頂点発生してスノークロスに出てしまう事になります。プロ用カメラでも出ます。
Posted by tnk at 2009年12月24日 01:37
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