そのアイデアには興味があっても、この「降りてくる瞬間」のこと自体について考えたことがあるという人はあまり多くないのではないでしょうか? 偶然に頼るしかないのでしょうか?もっと意識的にジャンジャン降らせることは出来ないでしょうか?
誰かに引っ張ってもらうグライダー人間ではなく、自力で飛ぶ飛行機人間になって欲しい。そのために、経験に基づいた考え方をまとめている、そんな書籍です。
最近ですと脳科学の切り口で語られることも多い題材ですが、20年以上前に思考のプロセスを整理されているというのは非常に興味深いです。まさに昭和のLifeHack本。
「情報の収集→発酵→放っておく」
集めたさまざまな情報が勝手に化学反応を起こし、新たなアイデアが浮かぶ。忘却の試練によってより洗練されていく。この基本プロセスをいかにに補助し、意識的にアイデアを産んでいくか。そのためのツールが記されています。「セレンディピティ」なんていう言葉を日本で初めて紹介したのはこの書籍ではないかしら。
どうやったら良い考えが浮かぶのか・・悩んでいるひとは是非ご一読ください。手帳派の皆さんにも新たな使い方を提案する一冊です。